『Stranded Sails』開発中。離島で農業を営みつつ財宝探しに出かけるファーミング・アドベンチャー


発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第600回目は『Stranded Sails – Explorers of the Cursed Islands』(以下、Stranded Sails)を紹介する。

『Stranded Sails』は「オープンワールド・ファーミング・アドベンチャー」と銘打たれたシングルプレイ用ゲーム。プレイヤーは海難事故により重傷を負った船長の息子もしくは娘として、漂流先である呪われた群島にてサバイバル生活を始める。船乗り仲間の助けを得ながら、食料確保のため農業を営みつつ、島に隠された秘密を解き明かしていく。最終的には新しい船をつくり、群島から脱出することが目標となる。

『ゼルダの伝説』シリーズや『牧場物語』『Stardew Valley』のような牧場シミュレーションから影響を受けたという本作は、農業と探索の両方の要素を取り入れており、それらを交互にこなしながらゲームを進めていくことになる。農業は食料が不足しがちな離島生活に欠かせないもの。自身および仲間の空腹を満たすためにも、そして仲間の支援を得るためにも、農作物を育てていく必要がある。なおペットや家畜といった動物類は登場しない。

また拠点となる野営地では畑だけでなく、調理・クラフト用のステーション、仲間の寝床などを建設していくことになる。そうした施設で旅の準備を整え、周囲にある7つの島に出向く。探索パートでは、パズルを解き、敵対生物と戦い、新しい農作物の種や財宝を見つけ、クエストをこなしながら物語を先へと進めていくことになる。なお本作には昼夜サイクルが存在するほか、摂取した食料の内容によってキャラクターのエネルギーステータスが上下するとのこと。農業・牧場シミュレーションゲームではロマンスや結婚といった恋愛要素が搭載されることが多いが、本作に関してはあくまでもサバイバル生活および島からの脱出に焦点が当てられているため、恋愛要素は含まれないとのことだ(SteamストアページFAQ)。

『Stranded Sails』の開発はドイツのゲームスタジオLemonbomb Entertainment、販売はドイツのパブリッシャーrokapublishが担当している。Lemonbomb Entertainmentは若手ゲーム開発者5人が設立した小規模スタジオであり、2014年にモバイル向けのカジュアルゲーム『24 Games til X-MAS』、2018年にかわいらしいキャラクターたちが小さな惑星の上で戦う4人対戦ゲーム『Nova Nukers!』をリリースしている。まだまだキャリアを積んでいる段階のメンバーではあるが、さまざまなジャンルに挑戦することで力をつけていっていることがうかがえる。

『Stranded Sails』は、Steam版(Windows/Mac)が2019 Q2、Nintendo Switch版が2019 Q3に発売される予定だ。