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基本プレイ無料オープンワールド『無限大ANANTA』先行プレイ感想。AAA級の派手演出が降り注ぐ、超ド級ゲーム体験
『無限大ANANTA』の魅力は一体なにをプレイヤーにもたらしてくれるのか。サービスの正式リリース日が待ち遠しい限りだ。

発表から3年。ゲーマーから注がれる期待の視線が、今もなお途切れない『無限大ANANTA』。このたび一部を先行してプレイする機会に恵まれたため、現時点で判明している作品の内容を紹介していきたいと思う。なお、今回試遊した内容はgamescom 2026にて公開しているバージョンに準拠していることに留意してほしい。
『無限大ANANTA』 はNetEase Gamesが傘下スタジオのNaked Rainと共同開発している、基本プレイ無料のオープンワールドRPGだ。サービス開始は2027年1月15日(金)を予定している。対応プラットフォームは公式PCクライアント、PC(Steam)/PlayStation 5/スマートフォンとなっている。
買い切りAAAゲームのような演出にビックリ

今回体験したのはメインストーリーの1部分と、簡単な探索体験だ。両方とも新しく発表された都市である「重霄(ちょうしょう)」を舞台にした体験だった。
まずはストーリーについてだが、内容としては新しい主人公による冒険劇だった。緊迫感のあるシチュエーションから始まり、ダイナミックなアクションへとシームレスに展開していく。その後は怒涛の展開が待っていた。ゲームプレイが終わってカットシーン、そしてゲームプレイという流れに継ぎ目の無さを感じさせながら、静的なシーンから動的なシーンへの転換と、ロケーションに応じたアクションを伴って物語が進行していく。シネマティックな演出も合わせて、個人的には動かせる映画のようなゲームとして著名な『アンチャーテッド』を思い出した。
本作の特徴は、この豪華な演出の流れを買い切り型ではなく、運営型のゲームで成立させていることにある。多くの運営型のアクションゲームはこういった、その場限りの採用になりそうなゲームプレイを物語中に導入することはあまりしない。普段のゲームプレイにおけるアクションをカメラワークを使ってリッチに、シネマティックに演出する。そして、何度も使い回す手法が一般的である。開発リソースの効率的な運用のためだろう。
昨今のサービス型のアクションゲームをプレイしていると、棒立ちになって会話をしながら、キャラの顔面をアップしてスクリーンを埋める演出をよく見ることになる。作中の山場で、いつも使っている乗り物に乗って障害物を避けたり、ダッシュを使ってレールアクションをしたりと、移動と会話劇を繰り返す中で、ロケーションとの結びつきが薄い演出を何度も体験することになる。

しかし、『無限大ANANTA』は昨年のTGSにおけるデモプレイの内容(敵との戦闘アクション→車上の銃撃戦→車の運転→ワイヤーアクションQTEと自然に推移する)も含め、可能な限り、ロケーションに依存した演出を採用したいように思われる。このことに筆者は本当に驚愕し、正直なところ不安もある。「仮に、数カ月に1回のアップデートくらいの頻度で導入され続けるとして、クオリティを維持できるのか」と。維持できるのだろう。でなければ発表しない。この時点で本当にすさまじいゲームである。
そして、今回新しく登場したキャラクタ「魏瓔瓏(ウェイ エイリュウ)」に、何が起きたのかはネタバレ厳禁であるため、具体的なことを言及するつもりはない。1つ言えることがあれば、それは本作のキービジュアルの中心を務める主人公「キャプテン」が登場しなかったことだ。
本作は『いくつもの「顔」で、都市を生きる』ことを謳っており、プレイヤーは複数のプレイアブルキャラクターを切り替えながら、それぞれ異なる立場から都市を体験することができるという。今回は「エイリュウ」の視点から、重霄(ちょうしょう)を体験する物語が提供された、ということなのだろう。本作には彼女のほかにも、巡察官、天才ハッカー、配達員、コンテンツクリエイターなど、キャラクターごとに異なる視点やストーリー、探索方法、戦い方が用意されている。異なるキャラで重霄を訪れた際にはまた異なるシナリオが展開していくのだろうか。
中国の上海/杭州をイメージした新マップを探索

ストーリーを終えたら新しいマップ「重霄(ちょうしょう)」を探索する。今回訪れたのは、重霄の中でも田舎にある茶畑をイメージしたマップだ。とはいえ、杭州/上海をモチーフにしたマップがあるゲームは既にたくさんある。その上で本作の特徴を挙げるとすれば、生き生きとした「生活感」の雰囲気だろう。緑がみずみずしい茶棚に取り囲まれた山村には数多くのNPCが「生活している」。これは単に、世界を構築しているオブジェクトやキャラモデルが精巧であることを指しているわけではない。とにかく動いているのだ。さまざまなNPCが。目に映るほとんどの存在が。静かな田舎の風景を崩さずとも動いている。散歩をしている人もいれば、掃除をしたり、踊ったりしているロボットもいる。店でなにやら特産品を売っている人もいる。畑仕事に精を出している人はたくさんいた。
そして、生き生きと動く彼らと同じくらい、いやそれ以上にプレイヤーもキャラクターを動かせる。マップ中には杭州の都市生活をイメージしたミニゲームが数多く用意されていた。ほかにも、街中で攫って乗れる乗り物が田舎にありそうな車両だったり、しゃべる壁画も田舎風だ。そんな風景の中に少しずつ差し色として、SF風味の機械類が混在している。しゃべる自販機やロボットたちが田舎で人間に混じり働いている。そこが本作の描きたい風景なのだろう。だが、これが新しいマップ「重霄(ちょうしょう)」のすべてではない。

直近で公開されたPVによれば、地方都市のような市街地があり、ビルやモニュメントが立ち並ぶ都市部もある。現在公開されている情報によれば、大都市「新啓(しんけい)」と「重霄(ちょうしょう)」、2つの現代アジア都市から物語が展開していくという(上海、杭州、東京など、実在する大都市から着想を得たそうだ)。
総じて、本作がモバイル端末を含めたマルチプラットフォーム展開かつ、定期更新のゲームになるとは実に信じがたいと思わせる内容が詰まっていた。動かせる映画のようなゲームプレイ演出や、多数のNPCによって構成された生活感のある町並みが「定期的に拡張していく」という設計を実現させる開発力に、ぽっかり開いた口が塞がらない。
同時に、ユーザーの奪い合いとなっている市場の中で、存在感を示すにはここまでやらなければ新規獲得が難しいのだろうという厳しい現実を観たようにも思う。2つの都市とたくさんの仲間達。両者の魅力が乗算して作り上げる、『無限大ANANTA』の魅力は一体なにをプレイヤーにもたらしてくれるのか。サービスの正式リリース日が待ち遠しい限りだ。
『無限大ANANTA』は2027年1月15日(金)に基本プレイ無料でリリース予定。対応プラットフォームは公式PCクライアント、PC(Steam)/PlayStation 5/スマートフォンを予定している。
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