PS5版『グラブルリリンク』体験版の「こういうのでいいんだよ」感。『8番出口』から影響を受けた『Hospital 666』体験版遊ぶ。『廃村散策会活動記録』で村を焼く。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。423回目です。お餅がおいしい季節です。


まだまだ出る8番ライク


今週も「『8番出口』っぽいゲームないかな」と探し、見つけた『Hospital 666』の体験版を少しプレイ。『8番出口』から影響を受ける作品だと開発元から公言されています。一方で、短編ではなく長編ウォーキングシムになるとのこと。舞台となるのは病院の廊下で、両端にエレベーターが存在。そして廊下に異変がなければ反対側のエレベーターに乗り、異変があれば元のエレベーターに戻って、ひとつ上階へと向かう。これを繰り返し、なんと666階を目指すそうな。それは長編だ。なお特定階でオートセーブはされます。

廊下では、壁に絵画やカレンダー、時計があったり、薬品が置かれたテーブルやウォーターサーバーなどが配置されていたりと、怪しく見えてくるものがたくさん。どのような異変が発生するのかは割愛しますが、プレイ感覚は『8番出口』に近いといえそう。本作はSteamにて1月26日配信予定。マルチプレイにも対応するそうです。
by. Taijiro Yamanaka



因習村放火ゲーム


今週はほかのゲームの合間に、焼きたくなったらいつでも村を焼ける短編ノベルゲーム『廃村散策会活動記録』を遊んでいました。本作は、大学生2人が因習村と対峙するホラーADVです。サークル廃村散策会の2人は、何年かに一度自殺志願者の行方不明事件が起こっているというF市の山奥にある廃村を訪れます。随分昔に廃村になったはずが、2人が辿り着いた先には謎の鳥居や巫女、不気味な村人などが存在。軽い気持ちで廃村を訪れた2人は、因習のはびこる村へ立ち向かうことになります。また本作には、好きなタイミングで因習村を焼けるシステムが用意されています。プレイヤーはゲーム中、一部シーンを除いて画面右上にある放火ボタンを使用可能。ボタンを押すとシーンが切り替わり、村焼きエンドへと突入します。本作ではプレイヤーに用意された暴力によって、暗澹とした因習村をいつでも焼き払えるわけです。

放火ボタンはほとんどのシーンで使用可能になっており、前後の脈絡を無視して因習村を消しされます。また本筋のストーリーでは短いながらも要素を抑えたシナリオが展開。村焼きキャッチーさと快楽だけでは終わらない作品になっていました。
by. Keiichi Yokoyama


無料開放アニメで予習しつつ


今週配信された『グランブルーファンタジー リリンク』の体験版をPS5で遊びました。「こういうのでいいんだよ!!」という出来で、ほっとしました。プレイしたのは、ストーリーモードとクエストモードのマルチプレイ。両方結構楽しめました。

内容としては、ストーリーモードはアクションRPGとしてはオーソドックスが作り。基本リニア寄りで、それぞれのミッションを攻略していく。システム面では変化球はなく、アクションゲームとしてはシンプルめ、基本触っててずっと楽しい。最近ではソウルライク含め1vs1の駆け引きを楽しむゲームも多いですが、本作は多数を倒していくタイプ。とはいえ、個別撃破が基本なので無双寄りでもない。サクサクアクションRPGといったところでしょうか。一方でマルチプレイはもうちょっと体験が変わり、部位破壊など含めてタクティカルに。正直マルチはもっとおまけ程度だと思っていたので、かなり遊びとして設計がどっしりしていてびっくりしました。

「グラブル」はIPが強いですし、冒険せず堅実という点で「こういうのでいいんだよ」と表現しました。が、「こういうのでいいんだよ」といっても、それを作るのも大変だろうなと。キャラのモデルやモーションも細かいですし、テキスト量も膨大。にもかかわらず粗っぽいところはなくすごいなと。個人的には、ロックオンしたターゲットを左寄せに表示させた、自キャラを中央に置きカメラの視認性を常に確保する工夫が好きです。めっちゃ見やすい。
by. Ayuo Kawase