地下道歩きホラー『8番出口』開発者、似たゲームの実況動画に「◯◯版8番出口」などのタイトルをつけないでとお願い。ライクはOKだけど紛らわしいのはダメ

 

インディー開発者のコタケノトケケ氏は1月10日、同氏が手がけた『8番出口』に“似た内容のゲーム”における実況動画について、『8番出口』と直接関係する作品であると受け取れるようなサムネイルやタイトルをつけることをやめてほしいと呼びかけた。

『8番出口』は、PC(Steam)向けに発売中の短編ウォーキングシミュレーターだ。本作にてプレイヤーは、無限にループする地下通路に閉じ込められた状態にあり、通路を歩くなかで異変を見つけたらすぐに引き返し、異変が見つからなかったらそのまま進む。そうすることでやがて8番出口にたどり着き脱出できるが、異変を見逃して進むと出口までの進捗がリセットされてしまう。

本作は昨年11月29日に配信開始され、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューにて94%が好評とする「非常に好評」ステータスを得るなど高く評価された。また実況配信においても人気で、国内外の多数のプレイヤーが配信。さらに、そうした『8番出口』の人気を受けてか、本作から影響を受けて制作されたフォロワー作品もいくつかリリースされる流れとなっている。


そうしたなか開発者のコタケノトケケ氏は1月10日、『8番出口』に似た内容のゲームの実況動画のサムネイルなどに、『8番出口』の画像やキャラクターを使用するのはやめてほしいと呼びかけた。また、『8番出口』の続編や、同じ開発元の作品ように受け取れてしまう動画タイトルもやめてほしいとした。

先述したフォロワー作品としては、インディー開発者のトウヤスキー氏が手がけた『エスカレーター| Escalator』や、ClickToPlay Gamesの『Station 5』などが存在する。YouTubeでこれらの作品を検索してみると、「8番出口の続編?」や「海外版8番出口」といったタイトルがつけられていたり、『8番出口』に登場するおじさんキャラクターなどをゲーム画面に合成したサムネイル画像を使っていたりする実況動画を確認できる。

コタケノトケケ氏は、他者の作品を「8番出口ライク」や「8番出口風」として紹介することは構わないと述べる。ただ、いくら実況動画の注目を集めるためであったとしても、自身の作品であると誤認されるような表現は避けてほしいということだろう。


ちなみに余談であるが、岡山県内のとあるお好み焼き屋で先日、『8番出口』プレイヤーであれば見覚えがあるであろうアルバイト・パート募集のボスターが発見され話題となった。このポスターのデザインは、無料で使えるデザインツール「デザインAC」の素材である。このお好み焼き屋では『8番出口』の発表前から掲示されていた模様で、偶然同じ素材が使用されたようだ。『8番出口』から影響を受けたわけではないようなので、留意したい。

さらに余談ながら、『8番出口』から影響を受けるゲームとしては、YouTuberのしにせ氏が手がける『2番線 | Nibansen』が開発中。また影響を受けたかは公言されていないものの、randomspinの『The Street 10』なる作品が今月1月中にリリース予定となっている。

『8番出口』は、PC(Steam)向けに配信中だ。また、開発者のコタケノトケケ氏は本作の続編を現在開発中である(関連記事)。