『Cuphead』DLCは、初心者救済ぽいのはあるが悪意むき出し。『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』は3作目を遊びたい出来。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。343回目です。お水を飲みましょう。

チャリスは本編ステージでも使用可能

今週は、『Cuphead』のDLC「The Delicious Last Course」がついに配信されたため少しプレイ。本作に触れるのはかなり久しぶりなので、ケトルじいさんの家でチュートリアルをやり直してから…。このDLCでは新たな島を舞台に、聖霊チャリスを生き返らせることができるタルトの材料を求めて、新ボスたちとのバトルをこなしていく。お守りにクッキーを装備しておくと、チャリスでプレイできます。

チャリスは2段ジャンプが可能なうえ、無敵ドッジロールをもっていたり、ダッシュ中にピンクのオブジェクトに当たると自動的にパリィしたりと、カップヘッド・マグマンとは基本アクションが異なる。また飛行機ステージでは3方向ショットに。かなり使い勝手の良いキャラクターです。本作は難易度が非常に高いため、チャリスは救済的なキャラクターとして追加された側面があるのかも。まあ、それでも何度も死にまくるわけですが。
by. Taijiro Yamanaka


秩序のある夢

今週は、先週から引き続き『AI:ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ』を遊んでいました。本作は、なぜか真っ二つの状態で遺体が見つかる、ハーフボディ連続殺人事件を捜査するADVです。前作『AI: ソムニウム ファイル』からは主人公が変更。2人のうち片方が、超人的な身体能力を誇るみずきであるためか、前作よりも全体の雰囲気は明るく感じました。また大枠の仕組みはそのままに、アクションパートを含めて演出が強化されているほか、仮想空間での調査などが登場。前作から順当な進化を遂げています。

前作と比べて、一番印象が変わったのはソムニウムパートです。個人的に前作のソムニウムパートは、時間消費の軽減アイテムを上手く使い、ハズレの選択肢を潰していく調査パートでした。夢の中とはいえ法則性がわかりづらく、正解を推測しづらいために、作業的にプレイせざるをえない瞬間があったのです。本作では、前作よりも夢の中に秩序があり、答えを推測しやすくなっています。また、前作から夢の世界には各登場人物の精神性が反映されていましたが、本作ではソムニウムパートの演出も強化されており、ストーリーが上手く表現されているシーンもありました。ストーリーや謎についてはネタバレなのでなんとも言えませんが、本作らしい調査パートでの遊びやキャラクターたちは相変わらず魅力的だったので、もし3作目が出るならまた是非遊びたいところです。
by. Keiichi Yokoyama


何笑とんねん

『Cuphead』のDLC「The Delicious Last Course」を遊んでいます。待望のDLCです。割りと長らく制作されてきており、開発チームも拡充されていると聞いてたので、どういう出来になるかドキドキでしたが、安定のクオリティ。サービス精神もりもり、そして悪意もりもり。よくこんな誠実で意地悪なゲームを作れるなと、感心します。

ゲームとしては、ややメリットの薄かったパリィ要素の意義が高まり、ゲームとしてもパリィがうまくなるような誘導を感じます。新キャラであるチャリスも使い勝手よし。では、簡単になったのかというと、そんなことはない。新ステージは、おそらく本編の中盤~終盤ぐらいの難易度からスタート。序盤からまったく易しくない。意地悪ギミックも随所でパワーアップ。詳細は控えますが、よくもまあこんないろんなタイプの悪意ギミックを作れたものだなと。初心者救済も用意したから、存分に難しくするねと言わんばかり。死ぬたびにため息。集中力はゴリゴリに消耗。操作ミスする自分にイライラ。それでもやめれないんですよね。人間とは不思議な生き物である。
by. Ayuo Kawase