「ジョーズ」「インディー・ジョーンズ」など数々の名作映画を生み出してきた映画監督スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)氏。ゲーム好きの映画監督として知られる同氏であるが、自身でゲームをプレイする際はもっぱらキーボードとマウスで操作する、いわゆる“キーマウ派”であることが同氏の息子より明かされた。GameSpotが報じている。
今回、スティーブン氏のゲームプレイのこだわりを明らかにしたのは、同氏の息子であるマックス・スピルバーグ(Max Spielberg)氏だ。同氏は、共同設立者としてゲームデベロッパーFuzzyBotを立ち上げ。協力プレイ対応のハクスラ・ローグライトアクション『Lynked: Banner of the Spark』を手がけている。今回マックス氏らに向けて、海外メディアMinnMaxがインタビューを実施。その中で、父であるスティーブン氏とゲームにまつわる話のひとつとして、操作方法へのこだわりが明かされたわけだ。
マックス氏は、スピルバーグ親子とゲームの深いつながりについて語っている。マックス氏によると、彼をゲームの世界に引き込んだのは父親であるスティーブン氏であり、今でも実家に帰った際には一緒にゲームをプレイすることもあるという。スティーブン氏は熱心なPCゲーマーであり、「プレイするべきシューティングゲームトップ5のリストを送ってほしい」とマックス氏に要望したこともあったようだ。
スティーブン氏は特に、『Call of Duty』シリーズがお気に入りだという。そんな同氏に対しマックス氏が「インディー・ジョーンズ」をベースにしたゲームとして『アンチャーテッド』を勧めたところ、「私はキーボードとマウスでしか操作できないんだ、コントローラーじゃ無理だよ」との返答が返ってきたという。
『アンチャーテッド』シリーズは、後発のPC版についてはキーボードとマウス操作にも対応しているものの、長らくPSコンソール専用に展開。コントローラー操作を基本として開発されている。マックス氏がどの時期にスティーブン氏に同作を勧めたかは不明なものの、いずれにせよスティーブン氏は“キーマウ”にこだわりが強いようである。
なおスティーブン氏は1975年公開の「ジョーズ」にアーケードゲーム筐体を登場させたり、2018年公開の「レディ・プレイヤー1」ではさまざまなジャンルのゲームのオマージュをおこなったりと、ゲーム好きの映画監督としても知られている。同氏は『Call of Duty』などの近代戦争型FPSの原型となった『メダル・オブ・オナー』の開発にも携わった経歴を持つ。またAtariやLucasArtsの非公式な顧問として、何度かゲーム開発に携わってきたこともあるという(GamesRader+)。
そんな遊ぶ側と作る側の両方で古くからゲームに関わってきたスティーブン氏の「ゲームはキーボードとマウスでプレイしたい」こだわりが同氏の息子から明かされたかたち。また、キーボードとマウス操作は、FPSゲームにおいて歴史の長い操作方法。スティーブン氏がPCでシューティングゲームをよくプレイするのも、こだわりの理由のひとつなのかもしれない。
息子のマックス氏が手がける『Lynked: Banner of the Spark』は、世界を支配するロボットに立ち向かい、囚われた仲間たちを救い出すハクスラ&ローグライト協力アクションゲーム。現在PC(Steam)にて早期アクセスとして配信中だ。