少年と犬、ふたりの絆を描く『Ian’s Eyes』配信開始。パートナーを導き脱出を目指すサバイバルホラー

犬との絆を深めながら協力して行動していくというゲームは意外にも多くある。有名なものでも『DEMENTO』や『大神』、『METAL GEAR RISING: REVENGEANCE』、『FINAL FANTASY VII』などが挙げられる。もちろん、ここに書いていないもの以外にも名シーン、名キャラといったものが読者諸氏には浮かんでいるに違いない。それほど、犬と人間のゲームは多岐にわたる。

そんな中で、犬が主人公(プレイヤー)となりパートナーを導くという少々趣向の異なったゲーム『Ian’s Eyes』が本日Steamにて発売された。定価980円のところ、9月9日までの限定で10%オフの882円で購入できる。

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『Ian’s Eyes』では、プレイヤーが盲導犬ノース(North)となって、ゾンビと化してしまったクラスメイトがひしめき合う学校から、パートナーであるイアン(Ian)を脱出に導く、というサバイバルホラーだ。ノースとイアンは舞台である学校への登校が初日で、校内の地図をもらってはいるものの、何もかもが新しく未知の場所。そこへ突然、校長による謎の光線によってゾンビと化してしまった生徒たちが溢れかえるという、最悪の事態に巻き込まれる。イアンは盲目であったのが功を奏し光線の被害に遭わずに済んだのだが、校内で何が起きたのかを全ては把握できていない。そこでノースの出番がやってくる。

重い荷物も頑張って引っ張る姿は愛くるしい。
重い荷物も頑張って引っ張る姿は愛くるしい。

ゾンビは光線の影響か目がおどろおどろしく発光しているものの、視力自体はあまり良くないらしく、かなり接近をしない限り襲われる心配はない。ノースとイアンはその弱点を利用してスニーキングしていくことが、基本のプレイスタイルになっていく。しかし、場所によっては障害物を動かし、動き回るゾンビを一か所に誘導して安全な道を確保しなければならない。その際、ノースは単独で行動できるが、イアンを置いて行ってしまうことになる。しかも彼を長時間待機させてしまうと、ノースがいないことでパニックになり、悲しいことに死亡してしまう。そこでプレイヤーは、いかにイアンを安全な場所に置いて迅速にルートを開拓するかを迫られ、緊張感が高まる。

声が響く範囲は自分で決められる
声が響く範囲は自分で決められる

また、ノースの「吠える(bark)」というアクションでゾンビを誘導できるのだが、イアンも反応してしまうというデメリットがある。これをノースとイアンを素早く引き合わせるための手段として使うか否かは、プレイヤーの戦略次第ということになる。

イアンを案じるかのようなノースの表情に絆を感じる。
イアンを案じるかのようなノースの表情に絆を感じる。

ゲームシステムはこれらが基本となってくるが、この作品はキャラクターのモデルや学校のグラフィックにもかなりこだわりが見える。トゥーン調のキャラクターで描かれた主人公たちはもちろん、ゾンビにもグロテスクさはあまりなく、どこか愛嬌のあるところに制作スタジオであるSindie Gamesがポイントとして挙げた「No violence」の良さが出ている。廊下に並ぶロッカーや中庭の草木など、ゲームとは直接関係ない細部もよく見てもらいたい。筆者としては、ほふく前進で足音を殺している姿や、必死に段ボールを引っ張るノースのさまざまな表情や行動を見て、スリルの中の癒しを感じてもらいたい。

『Ian’s Eyes』は8月13日にフリーのデモ版が、9月2日には製品版がSteamにてローンチされた。サバイバルホラー好きはもちろん、苦手な人も、愛くるしいノースとイアンが繰り広げる、どこか間抜けなゾンビたちとのスリルある脱出劇を体感してほしい。

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