「スター・ウォーズのゲームはAAAじゃなくてもいい」と、権利元幹部が力説。新作ゲーム連続成功で見える“大作頼みじゃない”勝機

Lucasfilm Gamesのバイスプレジデントを務めるDouglas Reilly氏は10月15日、「スター・ウォーズ」シリーズのゲーム展開について、常にAAAタイトルである必要はないとする見解を語った。

Lucasfilm Gamesのバイスプレジデントを務めるDouglas Reilly氏は10月15日、「スター・ウォーズ(STAR WARS)」シリーズのゲーム展開について、常にAAAタイトルである必要はないとする見解を語った。海外メディアThe Game Businessが伝えている。

Lucasfilmは「スター・ウォーズ」シリーズを展開する映画制作会社だ。同シリーズのゲーム化として、今年8月にターン制ストラテジー『STAR WARS ゼロ・カンパニー』が、今月にはレースゲーム『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』が発売された。両タイトルはともに高い評価を得ており、レビュー集積サイトMetacriticのメタスコアでは『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』は88点、『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は発売当初86点を記録(本稿執筆時点では84点)。近年の「スター・ウォーズ」ゲームのなかでも一二を争う水準だ。

『STAR WARS ゼロ・カンパニー』

開発元としては、『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は『XCOM』を手がけたFiraxis Gamesの元開発者たちが設立したBit Reactorが担当。そして『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』は『Burnout』『Need for Speed』『Star Wars: バトルフロント』などのシリーズの主要開発メンバーたちが集まった新興スタジオFuse Gamesが担当した。いずれの作品も、各スタジオのデビュー作である。

Reilly氏によれば、独立系スタジオによって「スター・ウォーズ」のゲームが制作されるこうした状況は、まさに戦略の一部であるそうだ。同氏は、『STAR WARS バトルフロント』のような大規模なAAAタイトルも欠かせないとしつつ、異なるジャンルでストーリーを語る機会がさまざま存在するというのが「スターウォーズ」の素晴らしいところだと説明。同シリーズの世界観でそうした体験を実現してくれる最高のパートナーを見つけることを目標としてきたという。常にAAAタイトルである必要はなく、ときどきAAタイトルでもいいと考えているそうだ。

『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』

なお前述された“最高のパートナー”について、Reilly氏は必ずしもトップ5に入るような大手パブリッシャーである必要はないと述べている。実際パブリッシャーについて見ても、『STAR WARS ゼロ・カンパニー』では大手Electronic Artsがパブリッシャーとなっている一方、『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』のパブリッシングを担当したのは、Sumo Groupから2021年に独立を果たしたSecret Modeだ。同氏は選定にあたって、高い品質基準といったいくつかのハードルはあり、実績のないチームよりは経験豊富なところと協業することが多いとしつつも、大小を問わずあらゆる可能性を模索しているとしている。Lucasfilmがゲームのパブリッシャーやデベロッパーを決める上では、スタジオの規模はそれほど重要ではないのかもしれない。

「スター・ウォーズ」のゲーム作品が相次いで成功したことを受けて、今後はより一層、AAAタイトルに限らないさまざまな作品が展開されていくのかもしれない。なお「スター・ウォーズ」シリーズのゲーム作品としては、アクションRPG『Star Wars: Fate of the Old Republic』が昨年12月に発表。同作はArcanaut Studiosが開発を手がけており、かつてBioWareで『Star Wars: Knights of the Old Republic』の指揮を執ったCasey Hudson氏がディレクターを務めるという。ほかにも、Quantic Dreamによる『Star Wars Eclipse』や、Respawn Entertainmentの『Star Wars ジェダイ』シリーズ第3作の開発が進行中であり、幅広い規模やジャンルで展開がおこなわれていくのだろう。

『STAR WARS ゼロ・カンパニー』はPC(Steam/Epic Gamesストア/EA app)/PS5/XBOX Series X|S向けに発売中。『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/XBOX Series X|S向けに発売中だ。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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