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高難度SF傭兵ローグライク『Quasimorph』7月31日に正式リリースへ。「死ねば全ロスト」の過酷探索任務、“悪魔”の力すら利用するディストピア企業戦争
HypeTrain Digitalは7月1日、Magnum Scriptumが手がける『Quasimorph』を7月31日に正式リリースすることを発表した。

パブリッシャーのHypeTrain Digitalは7月1日、Magnum Scriptumが手がける『Quasimorph』を7月31日に正式リリースすることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は2023年から早期アクセス版を配信しており、Steamにて多数のユーザーレビューを集め、「非常に好評」のステータスを獲得している人気作である。
『Quasimorph』はドット絵で描かれる2D見下ろし型のターン制ローグライクゲームだ。本作の舞台となるのは人類が宇宙に進出し、太陽系を植民地化した西暦2200年代。国家権力は衰退し、幾多の企業が独自の勢力圏を築き上げている。争いが絶えない殺伐とした時代の中、突如として時空の裂け目より悪魔たち(クアジモーフ)までもが顕現。その影響下では死者や、時には生者までもが異形に変異してしまう。そんな状況に対し、本作のたくましい人類は争うことを決して止めようとせず、むしろ利用しようと様々な策略を巡らせている。

混沌極まる太陽系で、プレイヤーはPMC(民間軍事会社)を率いる社長となる。各勢力からの依頼をこなしつつ信用を得て、時に裏切りながら自社を富ませていくのだ。PMCの主な業務は傭兵業だが、主人公自身が戦うことはない。戦闘中に操作するのは自社がマインドチップ(記憶媒体)を保有する歴戦の戦士のクローン兵となる。
本作における基本的なゲームループはシンプルだ。プレイヤーは旗艦「マグナム号」を駆り太陽系内を移動。現地で依頼を探し、請け負った任務を2D見下ろし型のマップで遂行したのち、離脱できればミッションコンプリートとなる。そして得られた資源や信用をもとに旗艦の設備強化や取引を行い、恒久的な強化要素や強力な装備を集めていくことになる。

『Quasimorph』は高い難易度を誇るゲームであるが、その理由の一つとして独自の戦闘システムが挙げられる。本作はターン制のローグライクゲームで、こちらのキャラクターは基本的に1ターンに2回行動が可能なのだが、“痛み”という概念によって行動がキャンセルされうる。この苦痛の概念は、キャラクターが何かしらの傷を負うことで蓄積し、それぞれの苦痛限界に達すると気絶などの操作不能状態に陥ってしまう。また、負傷した場合はその部位に応じた様々なペナルティが課される上、治療のためには対応する医薬品を使用しなければならない。敵と負傷覚悟で殴りあうという行為は、本作において途轍もないリスクを抱えているといえるだろう。
くわえて、難易度にもよるが、任務中に死亡した場合、そのキャラクターが持っていたアイテムは全て失われる上に獲得した経験値もロストしてしまう。本作では所持しているクローン兵のマインドチップによって操作キャラを選択でき、任務中に獲得した経験値によってキャラクターのクラスやスキルのカスタマイズが可能。本作の通常難易度では一度死ぬと装備や成長面でかなりの損害をこうむってしまうため、正しくストアページの説明にある通り「例外なし、言い訳なし、容赦なし」というシビアなゲームプレイを楽しめるわけだ。
さらに、本作における各勢力はゲーム内時間に応じて徐々に強化されていく。マップに配置される敵の数が増え、装備が強力になり、こちらはワンマンアーミーで立ち向かわなければならない。しかし、ここで面白いのがそれぞれの勢力同士で争いが起こりうる点だ。成長しそうな勢力がいれば敵対勢力の依頼を積極的に引き受け、その派閥の力を事前に削ぐことが本作では重要になる。また、タイトルにもなっている悪魔のクアジモーフたちだが、これらは敵味方関係なく襲い掛かるため、高難度ではむしろ助けにもなりうる。プレイヤーは企業間のパワーバランスを操作し、時に悪魔をも利用しながら自己利益のために奮闘することになる。

『Quasimorph』は、2023年10月から早期アクセスを開始。そしてこの度、2026年7月31日に正式リリースを迎えることを発表した。本作は、本稿執筆時点でSteamにおいて約5400件のユーザーレビューを集め、うち83%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。シビアながら緊張感のある戦闘と独自の世界観、そして豊富なキャラクターカスタマイズと設備強化による成長要素が本作の持ち味となっている。また、戦闘においては特定エリアにボスとなる悪魔が存在。倒すことでその悪魔と契約が可能になり、熾烈な企業間闘争を悪魔の力で生き抜き、操ることができる点も本作の魅力となっている。
一方、本作における高い難易度は早期アクセス中に幾度も議論の的になっていた。成長した勢力の敵は強力な重火器で武装しながら雲霞の如く押し寄せ、プレイヤー側の耐性を積んだキャラをあっさり戦闘不能にしてしまうという理不尽さや、そもそも敵が多すぎて時間が掛かり過ぎるという意見も散見される。また本作には一応のチュートリアルはあるものの、UIに関する説明の不足や使いづらさ指摘する声も存在している。

なお、本作の難易度は開始時点で詳細な設定が可能。現れる敵の数やパラメータにくわえ、各勢力の成長具合も調整できる。また、操作キャラクター死亡時のロスト要素の有無や、任務未達成時の帰還許可、キャラクターのバックパックの容量なども変更できる。さらに、本作はSteamワークショップに対応しており、ユーザーがつくったMODを手軽に導入可能だ。
正式リリースにあたっては、新たに5つのストーリーラインと、9個のエンディングが追加されるとのこと。また、各勢力と142に及ぶ協定の締結が可能となるほか、マップエディターも追加される予定だ。ローカライズやゲームバランスの調整も引き続き行われ、Steamにおける実績機能も解禁されるとのこと。今後は7月31日の正式リリースに向け、より詳細な情報が順次公開されていくそうだ。
『Quasimorph』はPC(Steam)にて早期アクセス配信中。7月31日に正式リリース予定だ。
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