『ポケモンスリープ』公式が“チーター”に厳重警告し、そもそもチーターがいることにプレイヤー困惑。チートを使う意味がわからない

 

『ポケモン スリープ』公式は4月15日、アプリ内で不正ツールへの対応を表明した。眠りを楽しむゲームの中で、不正をおこなおうとするユーザーと、それに対する警告が出ている点から注目を集めている。

『ポケモンスリープ』は、ポケモンを題材にした睡眠時間管理ゲームだ。舞台となるのはカビゴンが眠る島。ユーザーはこの島にて、ネロリ博士とともにポケモンの睡眠を研究していくことになる。ユーザーがスマートフォンを枕元に置いて寝ることで、本アプリは睡眠を計測・記録・分析してくれる。そして、ユーザーの睡眠に基づいたポケモンのコレクション要素などの遊びが用意。睡眠を介してポケモンを育てたり、カビゴンを1週間の中で大きくしたりと、育成要素が楽しめる。

そんな同アプリのニュース欄に、ひとつの警告じみた告知が掲示された。その内容とは、不正ツール使用者についての報告である。同告知では、具体的に「不正なツールやプログラムを使い、著しく多い回数の睡眠リサーチをする行為」を例示。こうした利用規約違反となる不正行為をしたことがある、今後するユーザーのアカウントを停止すると警告した。あわせて、運営の意図しない挙動を利用してのプレイも、アプリの動作に問題を引き起こす可能性があるとして、拡散・誘発をやめるように呼びかけている。


『ポケモンスリープ』は、前述したように睡眠時間を用いて遊ぶゲームである。対人要素はなく、他者と競う要素もない(あるとしてもそれはシステムとして用意されたものではなく、プレイヤー間で自発的におこなわれている)。睡眠時間を使ってポケモンを育成したりコレクションしたりする、盆栽のようなゲームである。そんなゲームにて、なぜチートを使う必要があるのかと、一部プレイヤーが困惑しているようだ。


公式が指摘しているのは、「著しく多い回数の睡眠リサーチをする不正行為」など。同行為を可能にする不正プログラムがあるのかというと、インターネットの海を探すと確かにそれらしきツールは存在した。そのほかの不正ツールなども存在するようである。ただ、さっと調べて見つけられるものではなく、あくまでニッチな場所で闇に紛れて展開されているようである。SNS上の指摘によると、睡眠偽装やデータの改造などをおこなうツールも存在するという。

改造ツール/チートツールはあらゆるアプリと切っては切れないもの。とはいえ、『ポケモンスリープ』のような競争性がない睡眠ゲームでもそうした事例が存在することに、驚く人々は多いようである。なお同アプリでは最近になりライコウリサーチなどイベントも活発で、プレミアアイテムやポケモンなどが強調されるように。またやりこみプレイヤーの中ではポケモンの厳選をしたり(ちなみに本作の育成コストは非常に重い)、睡眠時間を調整したりするプレイヤーもいるのだ。

希少なポケモンやアイテムがあるところには、不正にそうした要素を得ようとする者も出てくるのだろう。そんなことをして希少なアイテムを得ても楽しくなさそうではあるが、世界にはいろんな人がいるようである。いずれにせよ、そうした不正はやめておこう。

『ポケモンスリープ』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料配信中である。