人気コロニーシム『RimWorld』新大型DLC「Anomaly」発表、狂気のクトゥルフホラーが入植者を襲う。大型無料アプデ1.5と同時配信へ

 

インディーゲームスタジオLudeon Studiosは3月14日、コロニー運営シミュレーション『RimWorld』の有料DLC「RimWorld – Anomaly」を発表した。およそ1か月後に、大型アップデート1.5とともに配信予定とのこと。また、本作Steam版向けにアップデート1.5のテスト配信も実施中。

『RimWorld』は未開の惑星への入植者たちに指示をあたえ、生存と共同体の発展を目指す、コロニー運営シミュレーションだ。野生動物や自然災害、敵対的な近隣コロニーによる襲撃などを退け、生存と発展を遂げていくのが目標となる。また、コロニー運営では人手の確保も重要となる。時折訪れる加入希望者を迎え入れたり、あるいは奴隷商からの購入・敵の捕縛と懐柔・けが人の救助などを通じて働き手を増やし、コロニーをさらに栄えさせていくのだ。

今回発表された「Anomaly」は、本作向け有料DLC第4弾となる。同DLCのテーマは「ホラー」とのことで、公式告知にてその背景設定が語られている。なお、以下の段落より同告知にて「ネタバレ注意」とされている詳細に触れるため、DLCの内容を知らずに待ちたい方は注意してほしい。


「Anomaly」では、入植者たちが「狂気の超知能(A mad superintelligence)」を刺激してしまったという。それをきっかけに、怪物的クリーチャー・寄生虫・理解しがたいミステリー・正気を蝕む現象などが入植者たちを襲うようになる。同DLCは映画「キャビン」「遊星からの物体X」「ヘルレイザー」シリーズのほか、いわゆる“クトゥルフ神話”諸作から影響を受けているとのこと。単にモンスターと戦うだけに留まらない、恐ろしい要素が盛り込まれているようだ。

プレイヤーが遭遇しうるシナリオとしては、一部だけでも「マップ規模の巨大な肉の怪物を少しずつ研究し、その心臓部に突入して倒す」「入植者のひとりにそっくりな死体がコロニーに流れ着き、その死体はどう処理してもその入植者のもとに戻ってくる」「入植者たちが黄金のキューブに夢中になり、黄金のキューブの像を立て、キューブを崇め、キューブを愛するようになる」といった内容が紹介。さまざまな狂気に彩られたイベントの発生が期待できそうだ。


具体的なゲームプレイ要素としては、「Flamethrowers(火炎放射器)」「Hellcat rifles」といった武器の追加のほか、「死者を蘇生させるIED(爆発物)」「発狂を誘発する武器」などが追加される。狂気の怪物たちに対しては、戦い方もこれまでと一味違うものとなりそうだ。

発生した異常なEntities(エンティティたち)を確保・収容・利用する施設づくりの要素も追加されるそうだ。確保したEntitiesたちは性質を理解すれば敵にけしかけることも可能なほか、Bioferriteといった新たなリソースを得て、実験的なシーラムの生成や“グール化手術”などに活かせるという。ほかには、自殺儀式をおこなうカルト集団「Macabre cultists」の追加や、新たなエンドゲーム展開の実装もおこなわれる。


そして、大型無料アップデート1.5の詳細についても明かされている。同アップデートでは本と本棚が追加。入植者たちは本を読んで息抜きしたり、特定のスキルを上昇させたり、研究の進行を加速させたりすることが可能だという。本は本棚に収納可能で、本を収めることで部屋の美観があがり、近くの研究設備を加速させるなどさまざまなメリットがあるようだ。ほか、壁付けランプ・屋外用の強力な投光照明・隠せる電線・二人がけカウチ・二枚一組の装飾ドアなどが実装される。

コンテンツ追加以外にも、ゲームのパフォーマンス面の改善や「人間が負傷すると血の跡を残して地面を這いずるようになる」「入植者がキャラメイク時点で、特性に応じたアイテムを所持している場合がある」「部屋単位で清掃の指示」といった要素が実装予定。ほかにも「パッチノートにして18ページにおよぶ」とされる多数の追加・変更点があるため、さらなる詳細は公式告知およびバージョン1.5パッチノートを確認してほしい。

『RimWorld』は、PC(Steam)向けに配信中。有料DLC「RimWorld – Anomaly」は、これより約1か月後に発売予定だ。アップデート1.5は現在ベータ版が配信中で、「Anomaly」のリリースと同時に配信予定となっている。