『ファイナルファンタジーVII リバース』チャドリーの“ねちねちリマインド”や徹底進捗管理に悲鳴上がる。調査依頼への異常な情熱

 

ファイナルファンタジーVII リバース』(以下、FF7 リバース)にて、前作に引き続き登場するチャドリー。今作ではフィールド探索をさまざまなかたちで手伝ってくれるキャラクターとなった一方、世界の調査にやたらと執着している点にはプレイヤーから愛憎入り混じる反応も寄せられているようだ。なお本稿では本作のスクリーンショットなどが含まれるため、閲覧には留意されたい。


『FF7 リバース』は、RPG『ファイナルファンタジーVII』を現代の技術で蘇らせるリメイクプロジェクトの第2弾。2020年発売の『ファイナルファンタジーVII リメイク』に続く作品だ。前作で魔晄都市ミッドガルでの戦いを経た主人公クラウドと仲間たちは、本作にてセフィロスの影を追う新たな冒険を繰り広げる。

本作では広大なフィールドが広がっており、レアなモンスターを討伐したり、正体不明の物質を調査したりとさまざまな探索要素が用意。そうした探索要素は、前作から続投となるキャラ「チャドリー」からの調査依頼として遂行していくことになる。チャドリーは前作にて元神羅研究員を自称していたキャラであり、本作ではその正体が宝条によって作られたサイボーグであることをあっさりとおさらいしてくれる。本作にてチャドリーはクラウドたちを見習ってミッドガルを飛び出し、世界を見て回ることにしたという。


本作では探索要素は各地に点在する「通信塔」を起動することでチャドリーの“演算処理能力”が強化。探索領域が広がり、調査依頼が解放されていく仕組みになっている。さらにさまざまな情報を得ているチャドリーだけあって、クラウドたちにはさまざまな情報を教えてくれる。

あどけない風貌ながらしっかりとクラウドたちの探索を手伝ってくれるチャドリー。ただあまりにも世話焼きすぎることから、一部からはありがたさを通り越して「鬱陶しがられている」様子だ。というのも、本作のチャドリーはクラウド、あるいは調査依頼に対して異様な執着を見せている。たとえばクラウドと直接会話する際には「クラウドさんと再会してボク自身のドキドキを検知」といった熱のこもったセリフを面と向かって言い放つ。


またチャドリーは調査依頼にもやたらと執着している様子で、会話を終える際には未クリアの調査依頼をすかさずリマインド。「まさか 世界でいちばんのなんでも屋さんが依頼を忘れるわけないですよね」「決して急かすつもりはありませんがボク ず~っと待ってますからね」など、丁寧ながらも嫌みったらしい言い回しで依頼の存在を脳裏に焼き付けてくる。可愛い顔して相手をねちっこくコントロールする処世術を身に着けているようだ。

一方で素直に調査依頼をこなしている最中にも、チャドリーはこちらが依頼を終えたタイミングなどでほぼ欠かさず連絡。クラウドの調査依頼の進捗をしっかりと監視しているようである。プレイヤーたちは“圧”を感じてほんのりノイローゼ気味になったり、作中で一番厄介なキャラクター扱いしたりと、調査依頼に対するチャドリーの異常な情熱を複雑な気持ちで受け止めている様子だ。


なおチャドリーは嫌な言葉ばかりを投げかけてくるわけではなく、調査に対するお礼を言ったり褒めてくれたりと、こちらの働きには丁寧なフィードバックで応えてくれる。また持ち前の情報を活かして召喚獣や世界観への見識を深めてくれるほか、直接の会話にもさまざまなバリエーションが用意されており、周辺地域のさまざまな豆知識を教えてくれる。前作から出番もグッと増えて頼れるキャラクターになっており、チャドリーにより愛着を深めたというユーザーも散見される。またチャドリーが用意した、討伐拠点においてモンスター討伐をサポートしてくれる「MAI(Monster Assessment Instrument)」も、おちゃめな音声アシスタントとして人気を獲得しているようだ。

広大化したフィールドにさまざまな探索要素が用意された『FF7 リバース』。冒険の際に頼もしくもありお節介でもあるチャドリーには、愛憎入り混じる反応が寄せられているかたちだ。ちなみにチャドリーは広い世界で見聞を広めることに喜びを感じているそうで、情熱がありあまってねちねちしたリマインドなどに繋がっているのかもしれない。

ファイナルファンタジーVII リバース』はPS5向けに発売中だ。