東方Project二次創作ダンジョンRPG『不思議の幻想郷 -FORESIGHT-』発表、Steamにて5月15日発売へ。ローグライトを追求した、遊びやすいダンジョン探索

 

パブリッシャーのPhoenixxは3月2日、『不思議の幻想郷 -FORESIGHT-』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、5月15日に発売予定。Steamのストアページが公開されている。


『不思議の幻想郷 -FORESIGHT-』は、博麗霊夢が過去に解決したような異変から幻想郷を救う、ダンジョン探索RPG。上海アリス幻樂団による「東方Project」の二次創作作品である。本作の舞台は、何らかの異変が発生している幻想郷。主人公の博麗霊夢は、戦いに敗れて気がつくと、博麗神社にいた。そもそも何をしていたのかも、思い出せないようだ。そんな中本作で博麗霊夢は、過去に自身が解決したような数々の異変から幻想郷を救うべく、異変解決へ出発。異変の謎を解き明かす旅が描かれる。

 


本作は『不思議の幻想郷』シリーズの最新作とされている。同シリーズは、同人ゲーム制作サークルAQUASTYLEが手がけてきた、「東方Project」の二次創作ローグライクだ。東方Projectのキャラクターたちが、ダンジョンを探索。挑戦する度にダンジョンの構造が変化し、レベルがリセットされる仕組みを基本に、困難なダンジョン攻略が展開されてきた。

本作では、ジャンルに慣れていないプレイヤーでも遊べるローグライトを追求しているという。まずストーリーダンジョンでは、ダンジョン内で倒れてしまってもロストはなく、装備やレベルがそのまま継続できる。既に通過した特定の地点までスキップするファストトラベルも導入。ストーリーダンジョンでは装備やレベルを強化しつつ、攻略を目指せるようだ。

システムとしては、ステータスの底上げなども用意されている。本作では異変や悩みを解決すると、幻想郷の住人から「ボード」が獲得可能。ボードにリソースを注ぎ込むことで、基礎ステータスを強化できる。さらに伊吹萃香に頼んで神社を復興させると、旅の利便性が向上。ゲームプレイを繰り返すことでキャラクター性能が向上し、クリアしやすくなるのだろう。また本作では、登場キャラクターや装備のグラフィックはほぼすべてが新規描き下ろし。キャラ発動スキルやエフェクトもほぼ新規作成となっているそうだ。

 


本作を手がけているAQUASTYLEは、公式サイトによると2001年から活動してきた同人ソフトウェア製作サークルである。サークルの過去作としては、『不思議の幻想郷』シリーズを中心に多数の東方二次創作作品をリリース。『東方ダンマクカグラ』では、DeNAおよびxeenと共同で制作に携わっていた。

本作『不思議の幻想郷 -FORESIGHT-』は、そんなAQUASTYLEによる『不思議の幻想郷』シリーズの新作となる。シリーズの過去作としては『不思議の幻想郷TOD -RELOADED-』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー1652件中93%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。2021年リリースの『不思議の幻想郷 -ロータスラビリンスR-』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー308件中78%の好評を得てステータス「やや好評」となっている。同作は大勢の仲間とダンジョンを探索するシステムになっていたが、レビューを見る限り意欲的なシステムを中心に評価が分かれているようだ。

プレスリリースによると本作では、前作『不思議の幻想郷 -ロータスラビリンスR-』から一転。昔ながらの「ダンジョン探索RPG」としての要素を大事にしつつ、遊びやすさが取り入れられているそうだ。

不思議の幻想郷 -FORESIGHT-』は、PC(Steam)向けに5月15日発売予定だ。