中世オープンワールドRPG『キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』Nintendo Switch版、国内発売へ。“誤報”から始まった驚きの移植作、ついにリリース

 

Plaion/Deep Silverは2月22日、『キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』Nintendo Switch版を現地時間3月14日にダウンロード版を発売すると発表した。国内向けにダウンロード版の予約受付も開始されている。また5月23日にはパッケージ版が発売されるという。

『キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』は、『キングダムカム・デリバランス』にすべてのDLCを収録した完全版だ。『キングダムカム・デリバランス』はWarhouse Studiosが手がけた一人称視点の中世オープンワールドRPG。忠実に再現した15世紀ボヘミアを舞台に、史実に基づいた事象とともに神聖ローマ帝国の壮大な世界を冒険する。主人公となるのは、鍛冶屋の一人息子ヘンリー。ボヘミアの地を牛耳ったジギスムントの直属の傭兵部隊により故郷を焼き払われ家族を失ったヘンリーは、両親の仇を討つべく、反乱軍の一員となり、歴史を変えるクエストに挑んでいく。

元々本作はPS4/Xbox One/PC向けに2018年に発売。そして2021年6月に、Nintendo Switch向けにも移植されることが発表された。きっかけとなったのは日本の任天堂の公式サイトの発売スケジュールに『キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』がリリースされると誤って記されたことであったという(4Gamer.net)。その後誤った情報として発売スケジュールからは削除されたものの、ファンの間ではNintendo Switch版への期待が高まるかたちに。ファンからの“圧倒的なフィードバック”を受けたWarhouse Studiosが、本当に移植に向けて動き出すことになったとされる。

本作は大ボリュームのオープンワールドゲームであり、発表時に“考えられないこと(unthinkable)”と表現されていたようにNintendo Switch向け移植は困難を伴ったのかもしれない。しかし約2年半の開発を経て昨年末には『キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』として2024年初頭に発売予定であると告知。今回、発売日が3月14日になることが明かされたかたちだ。

公開されたトレイラーやスクリーンショットはオリジナル版でのグラフィックがかなり再現されている印象を受ける。約3年にわたる移植により、しっかりと最適化されているかたちかもしれない。なおストアページによればNintendo Switchの機能を活用して開発されているとアピールされており、携帯モードでも没入感のある体験が可能とのことだ。実際の動作がどのようになるかも注目されるところだろう。今回の移植はNintendo Switch向け移植の名手であるSaber Interactiveが担当するということもあり、移植の完成度も気になるところだ。

キングダムカム・デリバランス ロイヤルエディション』Nintendo Switch向けダウンロード版は3月14日に発売予定だ。また5月23日にはパッケージ版が発売されるという。