『モンスターハンター:ワールド』のSteamプレイヤー人口増加が止まらず大人気。『モンハンワイルズ』発表・セール最安値・年末年始のお休みで最大13万人を突破

 

株式会社カプコンが手がける『モンスターハンター』シリーズの過去作、『モンスターハンター:ワールド』のプレイヤー人口増加が止まらない。12月8日のシリーズ新作『モンスターハンターワイルズ(Monster Hunter Wilds)』発表と、本作の最安値セール効果もあってか、2020年以来となる同時接続プレイヤー数13万人を記録している。


『モンスターハンター:ワールド』は2018年にPS4/Xbox One/PC(Steam)向けにリリースされた、『モンスターハンター』シリーズの3Dアクションゲームだ。それまでメインシリーズ作品も携帯機向け展開にシフトしていた本シリーズだったが、本作にて据え置き機・PC向けに展開。グラフィックやフィールドシステムが刷新された。シームレスに探索のできるエリアマップを採用したり、回復や罠として利用可能な環境生物などの新要素が導入されたりなど、シリーズにおける転換点的作品といえるだろう。

そんな本作が、現在再び人気を見せている。SteamDBによれば、ここ2、3年ほどは最大でも5万人程度に留まっていた本作のピーク時Steam同時接続プレイヤー数が、12月8日を境に急増。6万8000人を突破する伸びを見せた(関連記事)。その後も数字は順調に伸び続け、1月2日には同時接続プレイヤー数が13万8148人に到達。2020年以来初めて、10万人の大台突破となった。

さらに本作は本稿執筆時点において、SteamDBによるSteam全体の同時接続プレイヤー数ランキングでも『サイバーパンク2077』や『Rust』、『エルデンリング』などを抑え、第12位にランクインしている。リリースから5年経った今でも多くのプレイヤーを集めている。


本作が再びユーザーを集めた理由としては、新作発表およびセールの影響が考えられる。カプコンは12月8日に、ゲームイベント「The Game Awards 2023」にてシリーズ新作『モンスターハンターワイルズ』を発表。そしてThe Game Awards 2023にあわせ『モンスターハンター:ワールド』およびDLC「アイスボーン」の大幅セールを実施。Steam版については、67%オフの986円、「アイスボーン」は63%オフの1476円と、過去最安値のセールとなっている。

加えてカプコンは海外向けに「Return to World」との企画を実施。セールを機に本作を購入した新米ハンターへのガイドとして、TwitchYouTube上で配信をおこなっている。こうしたイベントやセールをきっかけとして、今回の記録的なプレイヤー数増加がみられたのだろう。もちろん、冬休みやお正月休みを、家族・友人・ネット上の仲間たちと狩りをして過ごしたい、との需要もあったことだろう。


なお、本稿執筆時点での最新作『モンスターハンターライズ』についてもセールを実施しており、同時接続プレイヤー数も連日2万5000人以上を記録している。しかしこちらは60%オフの1596円と過去セールと同じ価格ということもあってか、『モンスターハンター:ワールド』に比べるとその増加率は控えめだ。

『モンスターハンターワイルズ』のグラフィックやフィールドの広がりが、より描写の近い『モンスターハンター:ワールド』の雰囲気を彷彿とさせたのだろう。ハンターたちは来る新作を待ちきれずに再び本作をプレイしたり、最安値を機に購入したりといった流れで本作を遊んでいるのかもしれない。

『モンスターハンター:ワールド』はPC(Steam)およびPS4/Xbox One向けに発売中。Steamでは1月5日まで、ゲーム本体が67%オフの986円、DLC「アイスボーン」は63%オフの1476円で販売中だ(いずれも税込)。新作『モンスターハンターワイルズ』はPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S向けに、2025年リリース予定となっている。