『バーチャファイター3tb Online』発表、11月28日よりアーケード展開へ。オンライン対戦対応の『3tb』、MODEL3エミュレーター開発に成功し実現

 

セガは11月25日、アミューズメント施設向けコンテンツダウンロードシステム「ALL.Net P-ras MULTI バージョン3」(以下、APM3)の新作タイトルとして『Virtua Fighter 3tb Online』を発表した。11月28日より、全国のAPM3設置店舗にて稼働開始する。


『Virtua Fighter 3tb Online』は、1997年にアーケードで稼働開始した3D対戦格闘ゲーム『Virtua Fighter 3tb』に、オンライン対戦機能などを導入した作品だ。オリジナル版は『Virtua Fighter 3』のバージョンアップ版にあたり、3対3の対戦形式の導入のほか、技の追加・性質変更といった多数のバランス調整が実施。また『Virtua Fighter(バーチャファイター)』シリーズの中においては、高低差のあるステージや、E(エスケープ)ボタンの採用などが特徴となっている。

本作では、『Virtua Fighter esports』のアーケード版で培ったオンライン技術を基に、ゲームバランスはそのままにオンライン対戦を実現。全国のプレイヤーとのオンライン対戦を楽しめる。さらにAimeカードに対応し、プレイヤーネームや戦績の表示にも対応。WebサービスVF3tb Online.NETを通じては、そのプレイヤーネームや自己PRを変更したり、戦績データやランキングを確認したりできるほか、バトル中のBGMを『Virtua Fighter esports』のDLCに収録されていた「VF3アレンジVer.」に変更することも可能だ。


本作のAPM3への配信は、セガのアーケード基板MODEL3のエミュレーター開発に成功したことで実現したという。4Gamerのインタビューに答えたセガの青木盛治氏と湯浅敏明氏によると、『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』をXbox 360向けに勝手移植し“暴走プログラマー”とも呼ばれたスタッフが、業務の空いた時間に実験的にエミュレーターを開発していたそうだ。『龍が如く7外伝』や『龍が如く8』のゲーム内のゲームセンターに、MODEL3タイトルが採用されているのも同じ理由だろう。

また『Virtua Fighter 3tb』が選ばれた理由としては、現在稼働中の『Virtua Fighter esports』との差別化が挙げられた。シリーズのほかの作品よりも明確にゲーム性が異なるためとのこと。また、今も『Virtua Fighter 3tb』の大会が開催されているゲームセンターがあり、ニーズが存在することも後押しになったそうだ。


Virtua Fighter 3tb Online』は、全国のAPM3設置店舗にて11月28日より稼働開始予定だ。また12月14日には、本作の関連楽曲を収録したオリジナルサウンドトラックCDも発売される。オリジナル版とアレンジ版の2枚組となり、実機筐体に存在しながら未使用だったレア楽曲も含まれるそうだ。