開発者向け無料サービス「Epic Online Services」にコンソール向けクロスプレイ連携機能登場。PC・各コンソール間のフレンド管理&交流機能を実装可能に

 

Epic Gamesは8月16日、ゲームデベロッパー向けクロスプラットフォームサービス「Epic Online Services」の機能を拡張し、新たにコンソール向けサポートを実装したことを発表した。この発表にあわせてSDK(ソフトウェア開発キット)のバージョン1.16が公開されている。


「Epic Online Services」はEpic Gamesの提供するクロスプラットフォーム開発サポートサービスだ。本サービスはゲームデベロッパー向けに2020年に配信開始され、以来開発が進められてきた。

「Epic Online Services」は主に二つのサービスから構成されている。ロビー作成やマッチメイキング、P2P接続といったマルチプレイヤー機能をサポートする「Game Services」と、クロスプラットフォームにおけるフレンドリストやオンライン状況といったアカウント連携をサポートする「Epic Account Services」。いずれもクロスプラットフォーム開発をおこなう上で重要な要素をサポートしている。


今回の発表によれば、同サービスのクロスプレイオーバーレイ機能にコンソール向けサポートが追加されたとのこと。新たなクロスプレイオーバーレイ機能の対象はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch。PCにおいては、SteamとEpic Gamesストア間のアカウントを連携するオーバーレイ機能がすでに実装済み(関連記事)。そこへ前述のコンソールが加わるかたちとなった。

本サービスを利用するゲームにおいてプレイヤーは、プラットフォームを問わずEpic Games アカウントへのサインインおよびフレンドとの交流が可能となる。具体的には、プラットフォーム間のフレンドリストが1つのフレンドリストに統合。さらにプラットフォームを越えてフレンド検索やゲームへの招待も送信可能になるといった機能も利用可能だ。


「Epic Online Services」は開発者向けに提供されているサービスのため、今後の同サービスによるクロスプレイオーバーレイ機能の普及/対応状況は各タイトル開発者側の対応次第となる。とはいえ、開発者にとってはプラットフォーム間のコミュニケーション機能実装のハードルが下がることだろう。プラットフォームを越えたシームレスなフレンド管理・コミュニケーションが可能なゲームの増加が期待される。今後の動向に注目したい。

「Epic Online Services」のSDK最新バージョン1.16はEpic Games公式開発者向けサイトにて現在配信中だ。