Nintendo Switch Onlineで『黄金の太陽』初期2作品配信へ。ゲームボーイアドバンスの人気RPGが「通信対戦」健在で蘇る

 

任天堂は1月12日、「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」に向けて『黄金の太陽~開かれし封印~』および『黄金の太陽~失われし時代~』を提供すると発表した。1月17日に配信予定。「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」は「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者向けのサービスだ。


『黄金の太陽~開かれし封印~』(以下、開かれし封印)はキャメロットが開発し、任天堂により2001年に発売されたゲームボーイアドバンス用のファンタジーRPGだ。舞台となるのは、地・水・火・風の4つのエレメンタルがすべての物質を構成する世界「ウェイアード」。霊峰アルファ山に抱かれたハイディア村のソル神殿では、エレメンタルを利用した古代科学「錬金術」が封印されていた。しかし村に住む少年ロビンはサテュロスたちに手を貸し、錬金術の封印を解いてしまう。サテュロスの計画を止めるべく、ロビンは幼なじみのジェラルドと冒険に旅立つことになる。

本作の戦闘はターン制で展開され、特徴的なシステムとして「ジン」が存在。ジンは探索やイベントクリア、戦って倒すことで集められる。ジンは戦闘時に攻撃・召喚によって力を発揮するほか、所持するジンの属性と数によってキャラのクラスが変化。またクラスによって変化する「エナジー」も本作の特徴だ。エナジーは戦闘とフィールド探索の両方に用いることができる。

『黄金の太陽~開かれし封印~』
『黄金の太陽~失われし時代~』

そして『黄金の太陽~失われし時代~』(以下、失われし時代)は『開かれし封印』の続編だ。主人公はガルシア一行に代わり、前作のストーリーの続きが描かれる。ゲームプレイでは冒険可能な地域が拡大するほか、ジン・クラス・エナジーの種類が増加するなど各要素がパワーアップしている。

なお『開かれし封印』のクリアデータは『失われし時代』に引き継ぎ可能。Nintendo Switch版でも通信とパスワードの両方でデータの引継ぎが可能だそうだ。また両作では同じ作品同士での通信対戦機能が存在。Nintendo Switch版でもそれぞれのセーブデータ同士で通信対戦が可能とのことだ。


本シリーズはゲームボーイアドバンスでは珍しい長編RPGとしてリリースされ、緻密なドット絵グラフィックや桜庭統氏が手がけるBGMなどが評価を受けた。特に海外では人気が高く、ミリオンヒットを超える売り上げを見せていたとされる。

ちなみにシリーズの後の展開としてはニンテンドーDS向けに『黄金の太陽 漆黒なる夜明け』がリリース。また『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のアシストフィギュアなどにシリーズ作品のキャラが登場していた。今回の「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」での提供は、シリーズファンや新規プレイヤーが現行プラットフォームで初期の2作品を遊べる機会となるだろう。

『黄金の太陽~開かれし封印~』および『黄金の太陽~失われし時代~』は「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」向けに1月17日に配信開始予定だ。「ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online」は「Nintendo Switch Online + 追加パック」加入者向けのサービスとなっている。