『マインクラフト』最新スナップショットで「時を止めたり加速させたり」できるように。猛スピード牛・“静止した時の中”で攻撃など時間操作遊びいろいろ

 

Mojangは10月25日、Java版『マインクラフト』に向けてスナップショット23w43aを配信開始した。同スナップショットでは、新たに「/tick」コマンドが追加。これを利用することによって、ゲーム内で「時間停止」を発生させるなど新たな遊び方が可能となっている。


『マインクラフト』では、プレイヤーやサーバー管理者がさまざまなコマンドを実行可能。権限に応じて、プレイヤー・ワールド・サーバーなどに影響を及ぼす機能を実行できる。具体的には昼夜のサイクルを調整したり、特定領域をブロックで満たしたりと多岐にわたるコマンドが用意されているのだ。

そして今回配信されたスナップショット23w43aでは、「/tick」なるコマンドが追加。管理者以上の権限をもつプレイヤーが利用できる。このコマンドは、ゲームの処理のワンループ(tick)の流れを操作できる。つまり、実質上ゲーム内での時間の流れをコントロールできる機能となるのだ。


『マインクラフト』のtickは、通常1/20秒でワンループしている。つまり、秒間20tickという周期で、ゲーム内のさまざまな計算が実行されているわけだ。今回追加された/tickコマンドを利用すると、この計算が実行されるペースなどを操作可能。たとえば、tickのレートを毎秒10回に設定すると、1/2倍速のスローモードでプレイできるわけだ。逆に毎秒200回に設定すれば、10倍速で『マインクラフト』が楽しめることになる。この設定は現状「毎秒1.0tick以上、10000.0tick以下」に設定できるようになっており、低tickレートでは超スローに、高tickレートでは牛が猛スピードで駆け回る様子などが確認できる。

そして本コマンドには、プレイヤーと、騎乗しているエンティティ以外のすべてのゲーム内要素を停止する命令「/tick freeze」が存在する。これを利用すると、プレイヤーは「静止した時の中で動く」かのような挙動が可能となるのだ。たとえば、敵に矢を射かけてやれば、矢は空中でピタリと停止。“時を動かす”ことで、停止した矢が一斉に襲いかかるわけだ。


Redditといった海外掲示板では、「時間停止」を楽しむユーザーもさっそくあらわれている。現在見られるのは、静止した時の中で矢を敵に向けて大量に放つ遊びのようだ。スレッド内にはそうした状況を、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」や映画「マトリックス」といった作品にたとえる反応も見られる。本スナップショットは公開されたばかりであり、ほかにも今後、時間停止を使った新たな遊びが開発されていくかもしれない。

なお、「/tick」コマンドを利用したい場合は、ワールド設定にて「チートON」にする必要がある。コマンドの詳細な内容については、スナップショット23w43aパッチノートなどを参照してほしい。また、同スナップショットではコウモリのモデル・アニメーション・テクスチャの一新や、銅関連のブロックの追加なども実施されている。

『マインクラフト』スナップショット23w43aは、Java版向けに現在配信中だ。