ゲーム制作ツール「RPG MAKER WITH」Nintendo Switch向けに発表。未完成のゲームでも一部をシェアできる新機能登場

Gotcha Gotcha Gamesは10月19日、ゲーム制作ツール「RPG MAKER WITH」を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch。本作には新機能「アセットシェアリング」が搭載されるという。

Gotcha Gotcha Gamesは10月19日、ゲーム制作ツール「RPG MAKER WITH」を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、2024年リリース予定。


「RPG MAKER WITH」は、Nintendo Switch向けに発売される「RPG Maker(ツクール)」シリーズ最新作である。Maker(ツクール)シリーズは、1990年より開発が続けられてきた、ゲーム制作ソフトだ。「RPG MAKER WITH」ではNintendo Switchがあれば誰でも簡単にゲームが制作できるとアピールされている。プログラミングの知識や、キャラクターの立ち絵などを描く技術がなくとも、ソフトさえあればゲームが制作可能という、「RPG Maker」シリーズの特色は本作でも健在だそうだ。

リリース時点で収録されている素材は、キャラクターが128体分、モンスターが130体分と、すでに豊富なバリエーションと量が用意されている。さらに発売後には、追加コンテンツとして新たな素材をリリースしていく予定とのこと。

また本作では、新機能「アセットシェアリング」が搭載される。既存の「RPG Maker」シリーズでは、成果物をネットワーク上で共有するにはゲームを完成させなくてはならなかった。しかし本作では、ゲームの公開のほかに、制作途中のゲームの一部であるマップやイベントといったパーツ単位での公開ができるようになる。そのうえほかのユーザーが公開したパーツについて、自分の制作しているゲームに取り入れることも可能。アセットシェアリングによって、みんなで一緒にゲーム制作を楽しめるようになるだろう。

 


「RPG Maker(ツクール)」シリーズの原点は、1990年にMSX2向けとしてリリースされたゲームコンストラクションツール「RPGコンストラクションツールDante」だ。「RPGツクール」としては、1992年に「RPGツクールDante98」がPC-98向けとして登場。プログラミング知識などがなくとも、同梱されている音楽、グラフィックなどを利用してゲームが作れることが、これまでのシリーズの共通点といえる。

そして今年にはPC向けの新作「RPG Maker Unite」が登場。「RPGツクール」という名称が、海外向けの「RPG Maker」に統一された。このたびNintendo Switch向けに展開される「RPG MAKER WITH」にも、同様のタイトルが採用されるかたち。制作途中のゲームの一部をシェアできるアセットシェアリング機能がユーザー間でどのように活用されていくかに注目したい。

RPG MAKER WITH」はNintendo Switch向けに2024年発売予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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