ゲーム制作ツール「RPG Maker Unite」Steam版は販売未定に。発売前日にValveから「販売できない旨の連絡」を受けて

 

Gotcha Gotcha Gamesは12月27日、「RPG Maker Unite」Steam版の販売が未定になったと報告した。同ツールは12月15日時点で、Steam版が12月21日発売予定とされていた。しかし12月20日に発売延期が発表。今回の発表によると、Steam運営元であるValveから販売できない旨の連絡を受けたため、現時点でSteam版の販売は未定になっているそうだ。


「RPG Maker Unite」は、「RPG Maker(ツクール)」の最新作として展開されている、ゲームエンジンUnity上で動作するゲーム制作ツールだ。RPG Makerシリーズは、プログラミングの知識がなくともRPGが制作できると謳う、ゲーム制作ツールシリーズである。「RPG Maker Unite」でも、従来シリーズと同様にコードレスでのゲーム制作が可能とされている。また新機能としては、アウトラインエディターや一枚絵マップなどが搭載。シリーズで初めてフルHD解像度に対応し、スマートフォンへのネイティブ出力も可能となっている。公式のサポート外ながら、Unityエディター上でのコードのカスタマイズや、アドオンによる機能拡張もできるという。新機能などを盛り込んだ、Unity上で動作する「RPG Maker」シリーズの最新作となるわけだ。


本ツールは発売まで3度の延期を経て、2023年5月8日にUnity Asset Storeにて先行販売が開始された。発売後には、ユーザーからツールの動作が遅い/重いといった意見が挙げられていた。そうした声を受けて、Unity Asset Storeは2023年8月にロードマップの変更を発表。まずはパフォーマンスの改善に向けたアップデートが実施されており、発売直後と比べてモード変更にかかる時間などが大幅に短縮されているそうだ。


Steam版については、2022年の本ツールの発表時に配信予定であると告知された。Unity Asset Storeでの先行発売が開始された2023年5月時点には、2023年内リリース予定とされていた。そんな中、 2023年12月15日に12月21日発売予定と発表。しかし、発売前日となる12月20日に発売延期が発表され、お知らせできる情報がまとまり次第改めて告知予定とされていた。Gotcha Gotcha Games発表によると、「RPG Maker Unite」Steam版では、ソフトウェアの準備および発売に関する審査は完了していたそうだ。しかし12月20日になって、Steamの運営元であるValveから販売できない旨の連絡を改めて受け、発売延期が発表。Steam版の販売については、現時点で未定になってしまったようだ。

RPG Maker Unite」は、Unity Asset Storeにて販売中。Steam版については、発売未定となっている。