『サイバーパンク2077』無料アプデ&大型拡張パック配信でSteamのプレイ人口爆増。新たな遊び満載のナイトシティに人が集う

 

CD PROJEKT RED(以下、CDPR)は9月26日、『サイバーパンク2077』において拡張パック「仮初めの自由」をリリースした。そのことにより、Steam版の同時接続プレイヤー数が約25万人まで増加している。

『サイバーパンク2077』は2020年発売のオープンワールドアクションゲームだ。9月21日には無料アップデートとなるパッチ2.0が配信開始。パークツリーの刷新やNCPD(ナイトシティ警察)の挙動の変更、車上戦闘が可能になるなど、さまざまな要素が追加された。

そして9月26日に配信された拡張パックとなる「仮初めの自由」では、壁で外部と隔絶された危険地帯ドッグタウンが登場。主人公Vに新たな任務が託され、“新合衆国大統領”を救出することになるという。忠誠心と陰謀が絡み合うスパイ・スリラーをテーマにした物語が展開され、プレイヤーの選択が物語を左右する。

そんな本作の拡張パック「仮初めの自由」のリリースによって、Steamでの最大同時プレイ人口が“爆増した”と報告されている。SteamDBによると、9月26日の「仮初めの自由」リリース直後に24万人以上ものプレイヤーが本作を遊んでいたことが確認できる。2022年9月以来の大きな盛り上がりを見せる結果となった。


なお拡張パッチに先がけて配信されていたパッチ2.0においても、本作には新要素が実装されていた。本パッチではパークツリーやサイバーウェア周りのシステムが刷新。新たなパークが複数用意されるなど、遊び方に大きな変化が加わった。「サーマルカタナ」「スモークグレネード」といった新武器が登場したほか、サンデヴィスタンを用いた際に敵もサンデヴィスタンを発動してきたりと調整もさまざまほどこされている。そういった新たな遊びをSNS上でもユーザーたちが報告しており、パッチ2.0時点で大きな反響が見られた。Steamでもパッチ配信時点で、同時接続プレイヤー数は9万人を超えていた。

その後もSteamでのプレイ人口は増加をつづけ、「仮初めの自由」の配信が開始した9月26日には、約24万人の同時接続プレイヤー数を達成したかたちだ。「仮初めの自由」およびパッチ2.0配信前は2万人弱で推移していた状況を考えると、プレイ人口が“爆増”していることがわかるだろう。またこれはSteam版のみの統計となっている。そのためコンソール版などの他プラットフォームを加味すると、さらに多くのプレイヤーが本作を遊んでいると思われる。

なお「仮初めの自由」には本稿執筆時点ですでに2470件のSteamユーザーレビューが寄せられており、そのうち89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。パッチ2.0がもたらした要素も含め緊張感のある戦闘や、プレイヤーの決断を必要とする重厚なストーリーなどが評価されている。


ちなみに約24万人というSteamでの同時接続プレイヤー数は、リリース以来2番目のピークとなる。『サイバーパンク2077』におけるSteamでのプレイ人口は、リリース直後の2020年12月に同時接続プレイヤー数100万人超えを達成。しかし発売直後にはバグの頻発や、コンソール版でのパフォーマンスの低さが問題視された。コンソール版での返金騒動が持ち上がったり、複数回にわたってパッチが配信されたりするなど、決して順調な船出というわけではなかった(関連記事1関連記事2)。

その後、プレイヤー数は落ち着き、基本的には約1万人から2万人ほどで推移してきた。一方で2022年9月から『サイバーパンク2077』の世界観をもとにしたアニメシリーズ「サイバーパンク エッジランナーズ」がNetfilxにて配信され、あわせてゲームに向けてはアニメ内の要素を実装する無料アップデート1.6が配信開始。アニメが好評を獲得した効果もあり、同月には同時接続プレイヤー数は10万人の大台を達成していた。このたびの「仮初めの自由」配信に際しては、その倍の人数を集めているかたちだ。

紆余曲折がありつつもふたたびプレイ人口が爆増した『サイバーパンク2077』。発売からおよそ3年が経つ本作に配信されたアップデートでは多岐にわたる変更点と新たなコンテンツが実装され、大きな反響も見られる。それに続くかたちで配信された「仮初めの自由」も好評を博しており、プレイヤー数はさらに増加を見せたようだ。

『サイバーパンク2077』の大型拡張パック「仮初めの自由」はPC/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。