サイコロデッキ構築型ローグライク『Astrea: Six-Sided Oracles』高評価スタート。リスクとリターンの天秤を量り続ける葛藤バトル

 

パブリッシャーのAkupara Gamesは9月22日、Little Leo Gamesが手がけたデッキ構築型ローグライクゲーム『Astrea: Six-Sided Oracles』をPC(Steam)にて配信開始した。本作は、さっそく高い評価を獲得している。

本作は、カードの代わりにダイス(サイコロ)を使うデッキ構築型ローグライクゲームだ。本作の舞台となる世界アストレアは、かつては文明が栄え人々は平和に暮らしていたが、暁紅の大変動と呼ばれる大災害によって社会の基盤は破壊され、心弱き者たちの魂は堕落。そこで、すべてを支配する神秘の星の祝福を受けた“六面のオラクル”の子孫たちが立ち上がる。

『Astrea: Six-Sided Oracles』にてプレイヤーは、ダイスセット・能力・プレイスタイルの異なる6人のオラクルから選択して、堕落した敵とのターン制バトルに挑む。バトルでは毎ターン複数のダイスを振り、その各出目の効果を用いて戦う。ダイスには“浄化(青)”と“堕落(赤)”という2種類の属性があり、浄化は敵にダメージを与え自分を回復する。堕落はその逆である。

堕落は自らに不利な効果となるが、ターン終了までに必ず使用しないといけない。そして敵の堕落ゲージを削り、完全に浄化できたら勝利。プレイヤーのゲージが堕落で染まってしまい、すべての体力がなくなると敗北だ。

ダイスには、浄化・堕落による攻撃あるいは回復のほか、全体に効果を発揮したり、出目の数字を変化させたり、手持ちダイスの属性バランスを変えたりなど、特殊な効果をもつものも存在。それらを戦略的に使用することが求められる。

また、堕落攻撃によりプレイヤーの体力が減ると、減り幅によって強力なスキルを発動可能。あえて自ら堕落を受け入れることもひとつの戦略となり、ゲージが堕落に傾いていったとしても形成逆転可能だ。ほかにも、センチネルと呼ばれるアップグレード可能なサポートキャラを仲間にできる要素などが存在する。


本作はSteamにて9月22日に配信開始。ユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約440件のうち95%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。この調子でレビュー投稿数が増えれば、「圧倒的に好評」ステータスも狙える好評率だ。レビュー内容を見ると、ダイスというランダム性の強いユニークなデッキを採用しつつ、不利なデッキになってもリカバー可能なシステムとなっている点や、浄化と堕落による、敵に対しても自分に対してもリスクとリターンのバランスを考慮する必要がある奥深さ、それでいて理解しやすいゲームプレイシステムなどが評価されている。

『Astrea: Six-Sided Oracles』は、PC(Steam)向けに配信中だ。開発元は、今後バグ修正やローカライズの問題への対応をおこなっていくとしているが、小規模チームのため少し時間がかかるかもしれないとのことである。