“バックルーム”のローグライク・サバイバルホラー『The Backrooms: Survival』高評価獲得しつつ正式リリース。最大6人マルチ対応、不気味空間をひたすら生き延びる

 

デベロッパーのRE:CODEは9月16日、『The Backrooms: Survival』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。あわせて大型アップデートが実施されたほか、今後もアップデートが継続されることが明かされている。

『The Backrooms: Survival』は、マルチプレイ対応のローグライクサバイバルホラーゲームだ。舞台となるのは謎の空間・バックルーム(The Backrooms)。バックルームとは、海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけで広まったネットミームだ。

本作では、自動生成されるステージにて、怪物エンティティから逃げながら生き延びることを目指す。プレイヤーキャラには喉の渇きや空腹、正気度といったステータスが存在。ステージ内で拾うアイテムを使ってこれらを維持しながらサバイバルする必要がある。キャラクリエイト要素もあり、スタミナを増やすBuilderやアイテム発見率を上げるJanitorといった素性を選択可能。生存のためにはキャラの特色を活かすことも求められるだろう。

本作のステージは階層仕立てになっており、ステージ内でハシゴを見つけることで次の階層に到達可能。前の階層と行き来することもできる。ステージ内の構造、アイテム配置や登場エンティティはランダムに生成されるため、挑戦ごとに異なる展開が待ち受ける。バックルームではお馴染みの黄色い壁の階層だけでなく、バラエティに富んだステージが用意。本作オリジナルのエンティティや階層も登場するそうだ。そのほか最大6人での協力プレイにも対応しており、キャラの特色の違いによる、役割分担も戦略のひとつとなっている。


本作は2022年3月に早期アクセス配信開始。約1年半の早期アクセス配信期間を経て、50回以上にわたってアップデートが実施されてきた。このたび9月16日に迎えた正式リリース時にも、v1.0として大型アップデートが実施。新たなゲームモードや要素が追加されている。まず従来のゲームモードはClassic(Permadeath mode)として実装されており、死ぬと進行状況とその挑戦におけるセーブファイルが消えてしまうモードとなっている。一方でAdventure Modeではパーマデス要素なしでバックルームを探索可能。ただし死亡ペナルティーは用意されており、ランダムにアイテムやお金を失ったうえで数階層前のフロアにて復活することになる。

そのほかコンソールコマンドで無敵モード(God Mode)の切り替えやアイテムの出現などを自由に操作できるSandbox Modeのほか、エンティティが出現せず平和な探索が可能なExplore Modeも用意。また新たなセーブシステムによって、挑戦ごとにセーブデータが分かれて保存されるようになった。同一挑戦内でも複数のセーブデータを保存可能で、任意のセーブを読み込んで遊べるそうだ。またアイテムの設計図(Blueprint)は、同一挑戦内のセーブデータ間で共有されるとのことである。


正式リリースを迎え、さまざまな変更が加わった『The Backrooms: Survival』。本作はSteamユーザーレビューにて、早期アクセス時点に寄せられたレビューとあわせて、本稿執筆時点で777件を集めており、うち87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。ひたすら次の階層を目指し続けるシンプルなゲームサイクルながら、不気味な空間をエンティティの脅威のもと探索し続ける、バックルームの世界観にマッチしたゲームプレイなどが評価を受けている様子。また本作ではローグライク要素やマルチプレイ要素を導入。これまで複数リリースされてきたバックルーム題材のゲームとはひと味違う特徴として楽しまれているようだ。

なお開発元はv1.0以降も本作のアップデートを続けていくとしており、これまでで最大規模のアップデートに向けて準備を進めているという。1年半にわたって多数のアップデートを重ねてきた本作ながら、正式リリース後にもサポートが続けられていくようだ。今後の展開も注目されるところだろう。

『The Backrooms: Survival』はPC(Steam)向けに発売中だ。リリース記念セールとして、9月23日午前2時ごろまで10%オフとなる1080円で販売中。