ダークメルヘンフリーシナリオRPG『Terminus Historia- 境界戦役 -』配信開始。アリスソフトから独立して開発された、自由な冒険

 

国内のゲームブランドIMYUICは8月31日、『Terminus Historia- 境界戦役 –』をPC向けに配信開始した。まずはBOOTHにて税込770円で販売中。審査完了後にSteamでの早期アクセス配信も開始予定とされている。また今回リリースされるバージョンは、「黒騎士団編」を収録したものとなる。

『Terminus Historia- 境界戦役 -』は、人と魔の領域の間での戦いを描く、ダークメルヘン・フリーシナリオRPGである。本作の舞台は、人の住まう領域と、悪魔や魔王が住む魔の領域が存在する世界だ。人は両者の間にある境界(テルミナス)と呼ばれる場所に、防衛戦を構築。集合無意識の域へ降りる一歩手前の地点にて、深淵から出ようとする魔の軍勢との戦いが展開されていた。本作の主人公は、境界へやってきたばかりの新人騎士見習いだ。本作では彼あるいは彼女の視点から、人の世へ侵食を広げつつある魔の軍と、境界を守る騎士たちの一大決戦が描かれる。


両者の戦いが始まろうとしている中、騎士見習いの主人公は自由に行動していく。本作はフリーシナリオ制のRPGとなっており、主人公にはいくつもの道が用意されている。具体的には、騎士団や傭兵団に所属したり、一人旅に出たり、人を裏切り魔軍に所属したりといったことが可能。物語中の進路によって、イベントやエンディングの内容が変化する。ゲーム序盤からさまざまな場所を訪れられるほか、特定のNPCとの恋愛イベントなども存在。フィールド上での行動としては、殺る/犯る/盗るといった物騒なものも用意されており、プレイヤー次第の自由な冒険が展開されるのだろう。

また本作で主人公は、展開次第で敵と戦う。バトルはターン制のコマンドバトルとなっており、キャラクターの行動を選んで勝利を目指していく。関連するシステムとしては、武器/術の熟練度が存在している。好みの武器や術を使い込むとヒット回数や効果が高まり、武器熟練度が上がると必殺技も習得可能。戦い方に応じてパラメータが上昇するため、キャラクターの育成や編成についても自由な作品になっているようだ。そのほか、メインキャラクターに声優陣によるボイスが用意されている点も特徴だろう。


そんな『Terminus Historia- 境界戦役 -』のうち、まずは「黒騎士団編」を収録したバージョンがBOOTHにてリリースされたわけだ。本作のシナリオとしては、黒騎士団以外にスラム傭兵団、空船団、魔王軍、一人旅といったルートが予定されている。今回リリースされるのは全体の内、まずは黒騎士団編がプレイできるバージョンとなっている。IMYUICによるCAMPFIRE内の活動報告によると、本バージョンでは女性主人公のみ選択可能。一部音声収録のスケジュール延期により、キャラクターの音声も未収録になるとのこと。9月の更新により、クロキのボイスや黒騎士団編のイベントCGが実装予定となっている。

また今後の予定としては、同バージョンがSteamにて早期アクセス配信予定。女主人公およびクロキの音声追加後となる9月中旬から下旬にDLsite版、その後10月下旬頃にスラム傭兵団編とアペンドディスクが有料の追加ディスクとしてリリース予定となっている。さらに空船団、魔王軍、一人旅といったルートについては、各ルートのメインキャラクターの音声とあわせて、順次追加ディスクとしてリリース予定とされている。

本作を手がけているIMYUICは、MAUI氏によるゲームブランドだ。同氏は詩人としての活動のほか、フリーゲーム『ユトレピアの伝説』『12亜神伝』などを公開してきたクリエイターである。同氏はかつてアリスソフトに所属しており、IMYUICも元はアリスソフトのプロデュースによるブランドとして設立。同ブランドの1作目として『ヘンタイ・ラビリンス』が2020年7月にリリースされていた。その後2作目の開発が進められていたが、同氏が諸事情によりアリスソフトを離れることとなり、アリスソフトとの協議の上で許可をもらい、開発を継続しつつブランドが独立。2022年5月より開始されたクラウドファンディングを経て、本作『Terminus Historia- 境界戦役 -』の開発が進められてきた。なお本作は全年齢版の後に、R18版が開発予定とされている。

『Terminus Historia- 境界戦役 -』はPC向けに、BOOTHにて8月31日からリリース配信中。審査の後、Steamでの早期アクセス配信も開始予定となっている。また9月中旬から下旬には、DLsiteでもリリース予定だ。