除霊ホラーCo-op『Phasmophobia』過去最大アプデ「Ascension」配信開始。全アイテムが三段階進化、転生システムの追加など大幅変化が盛り沢山

 

インディーゲームデベロッパーのKinetic Gamesは8月17日、『Phasmophobia』の過去最大となるアップデート「Ascension」を配信開始した。本作は本稿執筆時点でPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。8月にはPS5/PlayStation VR2およびXbox Series X|Sにも対応を予定している。


『Phasmophobia』は、最大4人協力プレイ対応のサイコロジカルホラーゲームだ。プレイヤーたちは超常現象調査チームとなり、霊体が出現するいわくつきの場所を捜査。装備を駆使して証拠を集め、霊体の正体を突き止めることを目的とする。プレイヤーは資金を投資して装備を拡張し、よりスムーズなゴーストハンティングを目指していくことができる。リプレイ性のあるゲームプレイが特徴的だ。

このたび配信された大型アップデート「Ascension」は、本作における過去最大のアップデートとなる。チュートリアルモードやアイテム・霊体の効果が刷新、Prestigeという転生システムなどが実装。またすべてのアイテムが最大Tier3まで、段階的に進化するTierシステムが実装された。これにより本作に登場するアイテムの数はアップデート以前の3倍となる、66種類に大幅増加した。またこれによりアイテムの種類が大幅に増えたため、アイテムの名称が軒並み変更され、より広義な意味合いをもつ名称に変更されている。


まずAscensionから新たに実装されたアイテムのTierシステムについて見ていこう。Tierは必要レベルに到達したあと、ショップからアップグレードが可能だ。アイテムの効果はTierごとに増強され、特殊効果も細分化されている。たとえばFirelight(旧名:ロウソクとランタン)とIgniters(旧名:マッチとライター)は完全にSAN値の減少を抑えることができなくなった。その代わり、TierごとにSAN値の減少抑制効果が異なる仕様へと変更された。またTripod(三脚)とVideo Camera(ビデオカメラ)にも変更が加えられた。ビデオカメラは単体の場合、霊体に投げ飛ばされるようになった。三脚はTierごとに強度が違い、高Tierの三脚はビデオカメラを固定化し、霊体に跳ね倒される確率を減少させてくれる。

また大幅にシステムが変更されたアイテムも複数存在するようだ。たとえばDOTSは使用方法が変更。DOTS使用時にUVライトで霊体を視認可能となる効果に変更された。なおDOTSに影響された霊体はプレイヤーに近づいていく振る舞いを見せるという。さらにThermometer(温度計)とTemperature(気温)を含めた変更点も存在する。気温を計測するアイテムは、スタート時から携帯可能な必須アイテムへと変更されている。また白い息は摂氏5度以下から表示されるようになったため、目視での気温チェックが難しくなっている。霊体のチェックに必要な摂氏0度以下を精確にチェックするには、温度計の使用が必要不可欠となるようだ。

なお消費アイテムは購入時にUIで分かりやすく表示されるようになり、自動で再度購入が可能となっているようだ。これで買い忘れをしてしまう幽霊調査団員も減ることだろう。


Ascensionではさらに、プログレッション/レベリングシステムも刷新されている。新たに実装されたPrestigeシステムは、いわば「転生」システムとなっている。プレイヤーはレベル100に到達後、Prestigeすることが可能。プレイヤーの情報を記載するIDカードにPrestige専用バッジが追加されるなど、やり込み要素が大幅に拡張されている。なお本アップデートを期に報酬金額と経験値を大幅に上昇させたとのことだ。

さらに本アップデートからチュートリアルが刷新され、アイテムの使い方やガイドが追加されている。新たに始めるプレイヤーにとっても嬉しい追加となっている。他にもプレイヤーをミュートすることが可能な「ブロック機能」の追加や、VRヘッドセットQuest ProとVive Focus 3へのサポートの実装、特定の霊体に対する十字架の効果範囲の変更など。バグ修正や新たなサポート項目も含めると、かなり広範にわたるアップデート内容となっている。詳しくは公式パッチノート(英語)を確認されたい。


『Phasmophobia』は、PC(Steam)向けに現在早期アクセス配信中。8月中にPS5/PlayStation VR2およびXbox Series X|S向けに早期アクセス配信を開始することが伝えられている。大幅に変化した幽霊調査に出向いてみたい人は、ぜひ本作の世界に飛び込んでみてはいかがだろうか。