美少女ゲームブランド「Key」Steam版タイトルに日本語表示追加へ。『CLANNAD』など非対応タイトルに今後表示対応を進めていく


国内のゲームブランド「Key」は8月10日、公式X(旧Twitter)アカウント上にて、Steamにて一部日本語表示非対応のタイトルがあることに言及。今後表示対応を進めていくと表明した。これまでKeyのSteam版タイトルでは、半数以上が日本語テキストに対応していなかったが、日本語表示への対応が進められていくようだ。

Steam版『Rewrite+』の画像


「Key」は、ビジュアルアーツの運営する国内のゲームブランドである。初期の作品としては1999年発売の『Kanon』、2000年発売の『AIR』、2004年発売の『CLANNAD』などが挙げられる。また近年のゲーム作品としては、2018年発売の『Summer Pockets』や、『LOOPERS』を含めた短編作品が発売。笑える要素や感動的なシナリオが印象的な物語を、PC向けの18禁/全年齢ノベルゲームを中心に展開してきた。

近年はアニメ作品にも携わっているほか、2022年にサービス開始された『ヘブンバーンズレッド』はWright Flyer Studios(WFS)とKeyによる企画・制作作品となっており、Keyのシナリオライター・麻枝准氏がメインシナリオなどを担当している。

*記事執筆時点でのSteam上での検索結果。ゲームのみに絞った上で、さらに日本語対応タイトルに限定している


そんなKeyであるが、近年ではSteamでもKeyの一部が配信されている。具体的なタイトルとしては、『CLANNAD』『Summer Pockets』『Little Busters! English Edition』などが配信中。WFSより配信中の『ヘブンバーンズレッド』も含めると10作品になるようだ。しかしそのうち、日本語字幕でのプレイが可能なのは『ヘブンバーンズレッド』『Little Busters! English Edition』『LOOPERS』『planetarian HD』の4タイトルのみ。Steam版が2020年に発売された『Summer Pockets』や同じく2021年に発売された『Rewrite+』といった、元々日本語PC版が存在する作品においても日本語字幕に対応していない。日本語版についてはおおむねほかに入手/プレイの手段が存在するものの、KeyのSteam版タイトルでは半数以上のタイトルにおいて、日本語テキストでのプレイが不可能だったのだ。


今回の公式X(旧Twitter)アカウントのポストによると、Keyは今後Steam版タイトルの日本語対応を進めるようだ。公式Xアカウント上のポストでは、KeyのSteam版タイトルの一部に日本語表示非対応作品があると触れた上で「今後表示対応を進めていきます」と表明している。前後を踏まえると、KeyのSteam版タイトルに日本語UI・字幕が追加されていくのだろう。またKeyの公式Xアカウント上では、『終のステラ』Steam版の発売が示唆されている。配信中タイトルの日本語対応だけでなく、Steamでの新たな日本語対応タイトルの展開にも期待したい。


なおKeyはSteamのビジュアルノベルフェスに参加中。8月15日までの期間、Steam上では同ブランドタイトルが日本語非対応作品を含めセール対象となっている。