いろいろあったダンジョンPvPvE『Dark and Darker』謎のプラットフォームで間もなく発売へ。かなり唐突

 

デベロッパーのIRONMACEは8月7日、『Dark and Darker』の配信を開始する。対応プラットフォームはPCで、Chaf Gamesなる配信サイトにて発売される。価格は通常版が35米ドル(約4968円)、Founder’s Editionが50米ドル(約7097円)となる。


『Dark and Darker』は韓国のスタジオIRONMACEが手がける、一人称視点のマルチプレイ対戦ダンジョン探索ゲームだ。本作は過去にSteam向けに配信が予定されており、数回のプレイテストを実施。Steam最大同時接続プレイヤー数で約10万8000人を記録するなど人気を博していた。

しかしながら、本作について大手ゲーム企業ネクソンが告訴。IRONMACEの一部スタッフに対しては、不正競争防止法違反の疑いで韓国警察による捜査が実施されるなどの状況があった。告訴状ではIRONMACEがネクソンの未発売作品の情報を無断で抜き出し、本作『Dark and Darker』の開発に用いているとの主張がなされていたという。そうした中、IRONMACEは本作のプレイテストクライアントの配布をファイル転送プロトコルBitTorrentを利用し実施するなど、あの手この手で開発と活動を続けてきた(関連記事)。


そして、本作が突如として「公式発売開始」される時が来たようだ。韓国の新しいゲーム配信プラットフォーム「Chaf Games」に、Dark and Darkerのストアページが突如出現したのだ。そして、発売日は8月7日、すなわち本日である。本稿執筆時点ではまだ販売は開始されておらず、もう間もなく配信が始まる見込みだ。

なお、Chaf Games運営元の情報によれば、同サイトは2022年9月に会社設立。先月にベータローンチしたばかりだという。インディーゲームのサブスクサービスなども手がけるゲーム配信プラットフォームとのことだ。なお、本作開発スタッフが公式Discordサーバーにて「Chaf Gamesは我々の公式パートナーであり、配信準備にも協力してくれた」と述べている。そのため、今回の配信が「正規販売」であることは間違いなさそうだ。


ただし、気になるのはネクソンとの係争にいまだ完全決着がついていないと見られる点。今後『Dark and Darker』が配信やサービスを続けられるかどうか、懸念は拭えない。

『Dark and Darker』はPC(Chaf Games)向けに、間もなく配信開始予定。価格は通常版が35米ドル(約4968円)、Founder’s Editionが50米ドル(約7097円)となる。本作を遊びたい方は、新興プラットフォームである点は留意し自己責任の上利用するとよいだろう。