『ストリートファイター6』非公式大会にて「全裸の春麗」が映る“放送事故”発生。原因は観戦ホストが導入していたヌードMod

 

ストリートファイター6』の非公式大会にて“放送事故”が巻き起こり、波紋を広げている。「Modによって全裸になった春麗」が大会の放送画面に映し出されたという。


『ストリートファイター6』は、対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作。ジェイミーやキンバリーといった新キャラクターが登場したほか、リュウや春麗といった一部の既存キャラも引き続き参戦。新たな操作モード・モダンタイプといった新システムも導入されている。Steamでは本稿執筆時点で1万2000件以上のユーザーレビューを集め、うち89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。7月7日時点で売上が200万本を突破したことが伝えられている(関連記事)。

そんな本作の非公式大会「Corner2Corner」にて一風変わった事件が巻き起こった。Corner2CornerはEMEA(ヨーロッパ、中東およびアフリカ)地域のプレイヤーを対象に、毎週開催されている非公式大会だ。今回、同大会の配信画面にて「春麗が全裸で映し出される」という事態が起こったのだ。

*問題のシーンのスクリーンショットを弊誌で加工したもの。ユーザーが作成した問題のシーンのクリップは現在削除されている。


春麗が全裸で映し出されてしまった原因は、試合を観戦していたホスト役プレイヤーが該当のModを導入していたためだという。つまり試合に参加している選手は無関係で、ホストを介した配信用の画面でのみ全裸の春麗が反映されていたと見られる。なお配信画面はすぐさま切り替わったほか、大会実況者たちも異変に気づき「とても興味深い春麗のコスチュームだね……」と皮肉交じりにコメントして“放送事故”の空気を和らげていた。

今回の事態は海外掲示板Redditなどで話題を集めたほか、海外メディアGamesRadar+が報道。誤解を避けるためにCorner2CornerのTwitterアカウントが声明を発表するに至った。声明では、先述のとおり大会参加選手が無関係であったことが強調されている。


性的な非公式Modが放送事故を巻き起こした今回の一件。ちなみにカプコン動画ガイドライン(個人向け)を見るに、カプコンは同社タイトルまたはコンテンツのModや二次的著作物の作成を公式には承認しないという姿勢をとっているようだ。そのほか著作物に関するQ&Aによると、自作イラスト・CGが「倫理的に問題がある内容(過度の性的表現や残虐描写など)や、キャラクターなどのイメージを著しく損なうような内容」に該当する場合、カプコンによるクレームがおこなわれる可能性が示されている。こちらはModとは言及されていないものの、Modにも同様の判断がおこなわれる可能性はあるかもしれない。