『バイオハザード4』を“2Dアクションゲーム化”するファンメイド作品が注目集める。『RE:4』のパリィを盛り込み『DOOM』向けエンジンで再構築

 

バイオハザード4』をベルトスクロールの2Dアクションゲームとして再構築したファンメイド作品が注目を集めている。2Dアクションとしてゲームプレイが再構築されており、『バイオハザード RE:4』におけるパリィなどの要素も取り入れられているようだ。


『バイオハザード4』は2005年に発売されたサバイバルホラーゲームだ。舞台となるのは、ラクーンシティ事件から6年後の世界。事件を生き延び大統領直属のエージェントとなったレオン・S・ケネディは、誘拐された大統領令嬢アシュリー・グラハムの救出任務のため、ヨーロッパの閑村へと向かう。今年3月にはリメイク版となる『バイオハザード RE:4』(以下、RE:4)が発売。ストーリーの再構成や、最新のビジュアル表現で掘り下げられたグラフィック、現代的にリファインされた操作感が導入されている。

今回、『バイオハザード4』をベルトスクロールの2Dアクションゲームとして再構築するファンメイド作品「Resident Evil 4 2D edition」(以下、RE4 2D edition)が注目されている。同作を手がけるのはMod制作者のDooMero氏。ModDBにて『DOOM』シリーズ向けのModを制作・公開してきた人物だ。「RE4 2D edition」についても、非営利目的で制作されているという。同氏は7月25日に同作の開発中のゲームプレイ映像を公開。海外メディアPCGamesNが報じ、注目を集めている。


約30分におよぶ映像では、「RE4 2D edition」のゲームプレイやカットシーンなどさまざまな要素を確認可能。カットシーンは『バイオハザード4』をもとにしつつ、ベルトスクロール演出などを盛り込み再構築。さらに本作の戦闘には『RE:4』のパリィシステムも導入されているそうだ。

映像ではパリィのほか、ひるんだ敵への体術や掴まれた際の振りほどきといった要素を確認可能。敵を倒すとお金やアイテムを落とす、ハーブを使って回復するといったシステムも再現されている。一方で、ローリングでの回避、下段への射撃といった特有の要素も確認可能。ステージはベルトスクロールアクション向けに1から構築されているようで、時おりオリジナル版のカットシーンを挟んだり、パズルを解いたりしながら進行していく様子だ。映像の終盤では村の広場での戦闘が展開。チェーンソー男との戦闘や、ショットガンの入手なども再現されていることがわかる。


なお「RE4 2D edition」は『DOOM』シリーズ用の非公式ゲームエンジンGZDoom向けに制作されているという。そのため、3Dグラフィックの背景や2Dで描写されたキャラといった、クラシックな『DOOM』シリーズの特徴的なグラフィックが見られるわけだ。ちなみに「RE4 2D edition」の制作がスタートしたのは2016年だという。開発は長らく中断されていたものの『RE:4』の登場を機にプロジェクトが再始動。パリィやサウンドなど、同作の要素を取り入れつつ開発され、このたびゲームプレイ映像の公開に至ったようだ。