『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』リンクの“体重”が割り出される。ユーザー製天秤によって示される重さデータいろいろ

 

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』において「ゲーム内で実際に重量を計測できる秤(はかり)」を開発したプレイヤーが現れた。重さの比較による計測の結果、リンクの体重などが明らかになっている。


『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。新作においては、ハイラルの地が突如として天変地異に見舞われる。城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。大地と大空が広がった世界にて、“右手”に力を宿したリンクがハイラルの異変に立ち向かう。

本作ではリンクの新たな能力「ウルトラハンド」によって、さまざまなモノがビルド可能。攻略に役立つメカからなんの役にも立たない装置まで、プレイヤーたちが多彩なモノ作りに励んでいる(関連記事)。Redditではそうしたプレイヤーたちが集い、お互いの創造物を共有。そんな中、実用的な「天秤」を構築し、本作における“リンクの体重”を割り出したプレイヤーがあらわれた。

ユーザーのRecommendationOk6842(ハンドル名:bpa)氏が先日Redditに投稿したのは、上述の動画だ。同氏は車輪やおきあがりこぼしなどを利用して、実際にゲームのなかで機能する「天秤」を作り上げたのである。車輪を支点として、左右には木のモップを接続。その先端から剣をぶら下げるかたちで配置し、天秤の「皿」の役目を果たす木の板を接着している。やや不格好な天秤ながら、たしかに機能するようだ。

bpa氏の手法としては、ゾナウギアのおきあがりこぼしを稼働させることで天秤のバランスを確保。左右の皿にモノをのせた上で、おきあがりこぼしを停止させると、重い方の皿は下に、軽い方の皿は上にいくわけだ。まず同氏はこの手法をつかって、さまざまなアイテムの重さを比較している。


bpa氏は計測結果として「リンクより岩の方が重い」「小さめの岩と大きめの岩では、重さがなぜか同じ」「リュックを背負ったコログとリンクはほぼ同じ重さ」といった興味深いデータを割り出している。そして動画の最後にて、同氏は「りんご」と「リンク」の重量を比較。すると、天秤がほぼ釣り合ったのだ。つまり「『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』におけるリンクの体重は、およそりんご10個分」という事実が導き出せる。

りんご1個が300グラムと概算したならば、10個では3キログラムとなる。そう考えると、さすがに軽すぎる印象もある。ただ、ハイラルのりんごがすこぶる重い可能性は排除できないだろう。余談として、“体重のりんご換算”でよく知られているのは、サンリオキャラクターのハローキティことキティ・ホワイト氏だろう。キティ氏の体重はりんご3個分。つまり、約3.3キティが1リンクということになる。あまり感覚が掴めない数字である。

前述のスレッドでは、ユーザーたちが今回の発明について多数のコメントを寄せている。「飛行機を作るために最軽量の素材が割り出せる」といった活用法を述べる者や、「重さの単位はどうする?ハイリグラム(Hyligram)?」として「りんご10個=1ハイリグラム=リンク1人」といった式を共有するユーザーもいる。ほか、多くのコメントがこの発明を称賛したり、関心を示したりといった内容だ。今後、ハイラルでの測量が活発になるかもしれない。


なお、筆者もbpa氏の設計を参考に、実際に天秤をゲーム内で構築し検証にあたった。足りないパーツもあったため相当に苦戦したものの、なんとか機能を果たす天秤を作ることができた。計測の結果として、たしかにりんご10個はおよそリンクの体重に等しいことが確認できた。また、さまざま計測するなかで「りんご10個はおよそかぼちゃ(ヨロイカボチャ)1個に等しい」との計測結果も得られた。

以上の結果を踏まえると「かぼちゃ1個=りんご10個=リンク1人=コログ1人(?)=1ハイリグラム」と換算できるだろう。なお、接着剤については重量がない様子が見られた。そしてリンクはりんごを食べても、りんご1個分体重が増えたりはしないようだった。ただ、一連の計算の精度については、誤差がある可能性が高いため留意してほしい。今後、もっと精度のよい秤(はかり)が開発されていくかもしれない。もしくは、あなたが開発にチャレンジしてみてもよいだろう。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。