流行中の高難度空登りアクション『Only Up!』、最新アプデで難易度低下。“落ちすぎる”“登りが難しい”問題などにテコ入れ

 

デベロッパーのSCKR Gamesは6月15日、『Only Up!』の最新アップデートを配信した。同アップデートでは、ゲームのコアとなる操作部分の調整が実施。事実上の難易度緩和となっている。

https://www.youtube.com/watch?v=CQ18FVRaQjc


『Only Up!』は、PC(Steam)向けに発売中の3Dアクションゲームだ。本作のプレイヤーが操作するのは、少年ジャッキーだ。スラム街ゲットーに暮らしている。世界は狂ってしまったようで、空に向かって建造物が伸びている。ジャッキーはこの鬱屈した環境から抜け出すために、空を目指すのであった。

本作は3Dアクションゲームということで、足場をつたって高所を目指して進んでいく。本当に、登っていくだけである。一方で、ひとつひとつの足場が狭く、慎重な操作が必要。さらに、落ちてしまうと、“落ちた先のところから登り直し”。いくらかショートカットなどはあるものの、苦労して登った場所を、再度登り直さなければいけない。そうした設計を含め、“壺おじ”こと『Getting Over It with Bennett Foddy』から影響を受けていると思われる作品だ。本作は発売後より、ストリーマー間で人気が爆発。国内の著名配信者らが本作を実況プレイしており、配信者のお気に入りのゲームとして絶賛流行中のゲームである。


6月15日のアップデートでは、操作に関する大幅な調整が実施された。もっとも大きいのは、「落下後のコントールが効きやすくなったこと」だろう。前述したとおり、本作では落下すると落ちた先から登り直しになる。落ちた後にどこに着地できるかが重要になるわけだが、そうした落下中はこれまでよりも30%コントロールしやすくなったという。これまでより大きな落下は減る見込みとのこと。

またキャラがオブジェクトにしがみつく能力が50%向上。よりオブジェクトをつかめる範囲が広くなった……が、のちのアップデートで20%まで減少。スピードランナーを含むプレイヤーから要望を受けての調整だという。いずれにせよ、これまでよりは20%オブジェクトがつかみやすくなったわけだ。

さらに一人称視点モードが、「Cキーを押し込む」ことで切り替えられるようになった。時に難所も一人称視点で乗り切れる……かもしれない。さらに、ボタン1(数字1キー)を押すことで、カメラを中央に据えられるようになった。ボタン2(数字2キー)を押すと、カメラがずらせる。Cキーを押すことでもカメラはずらせるようになっており、プレイヤー側でカメラ調整しやすくなった。


ちなみに、本作は人気が爆発している一方で、著作権まわりの危うさも指摘されている。一部楽曲やオブジェクトについて、他社作品のものを無断で使用しているのではないかという疑惑がある。この問題により配信を躊躇するストリーマーもいるようである。問題視されるアセットは演出など一部で使われているのみの様子なので、安心のためにも今後のアップデートで差し替えが望まれる。

本作ではかなり雑多にアセットが使われている


『Only Up!』はPC(Steam)向けに1490円にて配信中だ。