韓国のデベロッパーWonder Peopleは5月23日、Steamにて早期アクセス配信中の基本プレイ無料バトルロイヤルゲーム『SUPER PEOPLE 2』について、配信終了を告知した。8月21日をもって、本作はプレイできなくなるとのこと。
『SUPER PEOPLE 2』は、超能力をもつ人々となって戦うバトルロイヤルゲームだ。プレイヤーは輸送機から広大な島にパラシュート降下し、現地に落ちている武器を拾い集めて熾烈な生き残り争いに臨む。ゲームプレイのベースは、『PUBG: BATTLEGROUNDS』などの人気バトロワ作品を踏襲。しかし、本作は超能力やキャラ/装備のレベルアップ要素を導入して、ゲームプレイに独自の味付けを施していた。
本作は、もともと『SUPER PEOPLE』として昨年10月より早期アクセス配信を開始。配信開始直後にはSteamにて4万7000人を超える最大同時接続者数を記録するなどの盛況だった。ただ、プレイヤー人口の減少がやや急な傾向も見られ、昨年12月には大型アップデートに伴い『SUPER PEOPLE 2』に改題。『SUPER PEOPLE』での反省点やプレイヤーフィードバックを反映し、新生したとして新展開を打ち出していた。しかし、プレイヤー人口は減少の一途をたどり、今月に入ってからは毎日ピーク時でも500人程度が遊ぶに留まっていた（SteamDB）。
そんな本作の早期アクセス配信が、打ち切られることとなったという。今回の発表によれば、本作は5月23日をもって少額課金システムおよびクライアントの配信を停止。すでにクライアントをインストールしているユーザーは本作を引き続きプレイできるものの、8月21日をもって早期アクセス配信を完全停止、すなわちプレイ不可能となる見込みだ。
また、配信終了の理由について開発元は「バトルロイヤルジャンルの作品では、ユーザーが減少すればマッチング時間は伸び、不公平なマッチング内容も増える」といった事情を説明。本作のプレイヤー数が、早期アクセス配信を提供できない水準にまで落ち込んだため、今回の決断に至ったと伝えている。配信開始から約半年で配信停止という、やや駆け足での幕切れとなった。
なお、開発元は今回の配信終了に際して、今まで本作を支えてくれたプレイヤーたちに感謝の思いを伝えている。また、「もっと改善されたゲーム」を今後ユーザーに提供したい姿勢も示している。
『SUPER PEOPLE 2』は現在クライアント配信は停止中。すでにクライアントをダウンロードしているユーザーは、8月21日まではプレイ可能だ。
