『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の海賊版ファイルに「悪意あるコード混入」疑惑浮上で、不正ユーザーたちが大混乱。普通に待って買えばいい

 

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の海賊版を不正に利用しようとしている海外ユーザーたちが「海賊版実行ファイルに、悪意のあるコードが混入しているのでは」と疑心暗鬼になっているそうだ。発売まであとわずかの本作の、“安全な海賊版”を巡って議論まで勃発している。Twisted Voxelが伝えている。


『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は5月12日に発売が予定されている『ゼルダの伝説』シリーズ最新作だ。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編にあたる。本作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の舞台は、大地と大空が広がった世界。スクラビルドやウルトラハンドといった新たな力を手にしたリンクがハイラルの異変に立ち向かう。

期待作ということもあり、本作については関連事前情報のリークや、作品自体の海賊版の出現が報告される状況となっている。発売まであと僅かながら、リーク画像・映像や情報への警戒が怠れない状況だ。そして一部ユーザーは、海賊版でどうにか一足先に本作を遊ぼうとして、混乱の様相を呈している。


現在Reddit上では「海賊版『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の動作ファイルに、悪意のあるソフトウェアが仕込まれている」と証言するユーザーが出現。一方で「正常に動作した」との意見も出ており、本作を不正に遊ぼうとする者たちが滑稽な議論を展開しているのだ。

まず、本作海賊版を特定環境で動作させるために「改造」を施された実行ファイルが出回っているという。とあるユーザーは、そうした実行ファイルが起動時に「ベラルーシと思しきIPに、情報をこっそり送信している」と伝えている。一方で「別に悪意があっても、動くからいい」といった態度を示すユーザーや「悪意はないはずだ」となぜかキレ気味に反論を投じるユーザーもいる。

そして、ユーザーのなかには「安全に特定環境で動作する海賊版を待つべきだ」とする“理性派”も散見される。しかし、そもそも安全な公式版が今週にはリリースされるのでかなり滑稽な物言いだ。また、ファイルの安全性を補償する者がいない海賊版を利用している限り、100%の安全は期待できないだろう。どうしても安全に遊びたいなら、本作を買えばいいのである。


海賊版に悪意あるコードがあるかどうかはともかくとして、本作を楽しみにしているプレイヤーたちは、今週の発売日まで、リーク情報などへの警戒を強めた方がよさそうだ。なお、任天堂が海賊版に対して毅然とした態度で臨んでいるのはよく知られている。また、本作事前情報のリークについても厳しい態度で取り締まっている(関連記事)。当然ながら、リークも海賊版入手も、高いリスクを伴っているといえる。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに5月12日発売予定だ。