マルチ協力/対戦対応FPSxRTS『Silica』発表。アクションと司令モードを切り替えて大合戦、『Arma』のBohemia元開発者が手がける


デベロッパーのBohemia IncubatorとパブリッシャーのBohemia Interactiveは4月6日、リアルタイムストラテジーFPSゲーム『Silica』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamストアページによると、早期アクセス配信として近日リリース予定とのこと。

『Silica』は一人称視点シューターとしての要素、そしてユニットをリアルタイムに動かして戦闘をおこなうリアルタイムストラテジー(以下RTS)としての要素を併せ持つゲームだ。シングルプレイのほか、オンライン協力/対戦プレイにも対応する。舞台は2351年の世界。人類は地球から数千光年離れた惑星「Baltarus」で希少な元素を発見する。本作では何世代にもわたりエネルギーを安定供給できるとされる、その新たな元素を手中に入れようとする3つの勢力の抗争が描かれる。2つの人間勢力、そして1つの宇宙生命体勢力は、それぞれ独特なユニットをもつ。プレイヤーは三つ巴となった勢力から一つを選択し、自らの勢力の領土を拡大していく。

本作において、もっとも特徴的なのはFPSとRTSの切り替え要素だ。一人称視点であるFPSとしてのゲームプレイと、トップダウン型の視点から、軍司令官のようにユニットの指揮がおこなえるRTSとしてのプレイも可能である。プレイヤーはこれらを駆使して、一兵卒として自らが前線を切り開くか、もしくは戦場を俯瞰的に見て、司令官のように軍隊を動かすかを選ぶことができるというわけだ。アクションに自信のあるプレイヤーはエースとして活躍したり、対戦モードではプレイヤー同士の衝突も起きそうだ。


『Silica』においては3つのゲームモード実装が現在明かされている。Strategy、Prospector、Arenaの3種類だ。Strategyはプレイヤーが司令塔となる、FPSとRTS要素を併せたゲームモード。Prospectorはチュートリアルに最適なFPSをメインとしたゲームモード。そして、Arenaは純粋なFPS対戦モードとして、全戦闘ユニットが使用可能なカオスなゲームモードとなるようだ。Strategyゲームモードでは最大12人、Arenaゲームモードでは最大32人で対戦や協力が可能となるという。

『Silica』には複数のユニットが勢力別に存在。人間ユニットは5種類の歩兵ユニット、そして11種類の戦闘車両ユニットからなる。一方、地球外生命体側はステルスに特化したCrabや、装甲が分厚いGoliathなど。全8種類のユニットを駆使することとなる。ゲームの最中にFPS・RTSモードの切り替えができるため、どちらの勢力を使っても独特のゲームプレイが可能となるだろう。


本作の開発を手がけるBohemia Incubatorはチェコのプラハを拠点とするゲームデベロッパー。同スタジオは軍事サンドボックスゲームの『Arma』シリーズなどで知られるBohemia Interactiveが立ち上げたレーベルとなっている。Bohemia Incubatorの公式サイトによると、同レーベルは革新的なゲームアイデアの実現を夢見るゲームデベロッパーを支援するために立ち上げられた支援プロジェクトとのことだ。このたび発表された『Silica』の開発チームを率いるのは、元々Bohemia Interactiveに所属していた開発者のMartin Melicharek氏とのこと。同氏は『Arma 2: Operation Arrowhead』などの開発に携わっていたといい、同社所属時代に培われたノウハウが『Silica』にも活かされていくことだろう。

なお本作は近日中に早期アクセス配信を開始予定。Steamストアページによると早期アクセス配信期間は1年を予定しており、その後は新ユニットの追加や調整などに力を注いでいくとしている。また正式リリース時には若干の値上げを予定しているとのことだ。

『Silica』はPC(Steam)向けに早期アクセスを近日公開予定。