死んだ少女が生者慰めシム『Closer the Distance』正式発表。“自分の死を悲しむ”人々と繋がり癒やし、町の運命を紡ぐ

 

パブリッシャーのSkybound Gamesは4月6日、Osmotic Studiosが手がけるアドベンチャーゲーム『Closer the Distance』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S/PS5で、2023年内に配信予定。

『Closer the Distance』は、日常生活における悲劇に直面した家族や友人の繋がりを描くアドベンチャーゲームだ。舞台となるのはYesterbyという町。この町では、車による死亡事故が発生したことをきっかけに人々が悲しみに暮れており、主人公の少女Angelaは彼らを見守りながら、その悲しみを共有。そして彼女がもつ不思議な能力を使い、町の人々に影響を与えていくことになるという。上のトレイラーのナレーションから察するに、事故で亡くなったのはAngelaであり、死後も住民たちを気にかけているという状況のようだ。

本作のゲームプレイの詳細はまだ不明な部分が多いものの、感情移入しやすい物語を通して、共感、連帯、友情、悲しみ、そして終結というテーマが描かれるとのこと。そのなかではプレイヤーの選択に重きが置かれており、その選択によって物語の結末に影響がおよび、Yesterbyの町の運命を決めることに繋がるそうだ。


Yesterbyの住民には、母親の影響による内気な性格を変えたいと願うConnyや、性格がかなり異なり火種を抱える夫婦のPiaとAxel、外の世界への憧れと家族を助けたい気持ちの間で揺れるZek、任された仕事の内容に友人が反対していることに悩むRiver、何か憂鬱な想いを抱えながら町を訪れた旅人Laulなど、個性的な人々が登場。プレイヤーは、町の各所にいる彼らを訪ね、話を聞いて回ることになるようだ。

公開されたスクリーンショットなどでは、住民にはその時々の心の状態を表すステータスが存在し、ほかの住民に対する具体的な心境を確認できることもうかがえる。こうした情報をもとに、プレイヤーはそれぞれの住民と関わっていくのだろう。また映像では、主人公Angelaらしき光に包まれた人物と住民が、光る糸のようなもので繋がるシーンも確認できる。これが彼女がもつ不思議な能力だろうか。これによってどのような展開がもたらされるのか気になるところである。


本作の開発元Osmotic Studiosは、監視社会を描いたアドベンチャーゲーム『Orwell』シリーズなどで知られるスタジオだ。『Closer the Distance』では、感情を揺さぶる要素を組み合わせながら、没入感の高いゲームプレイを提供するという。また、プレイするたびにユニークな展開が待っているとのことで、リプレイ性の高い作品でもあるようだ。

『Closer the Distance』は、PC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S/PS5向けに2023年内に配信予定だ。