NPCなりきり相手騙し対戦FPS『Deceive Inc.』Steamにて好評スタート。人間とバレぬよう行動、人間っぽいやつは撃て

Tripwire Interactiveのパブリッシング部門Tripwire Presentsは3月22日、『Deceive Inc.』をリリースした。本作はSteamユーザーレビューでさっそく「非常に好評」ステータスを獲得するなど、好調なスタートを切っている。

Tripwire Interactiveのパブリッシング部門Tripwire Presentsは3月22日、『Deceive Inc.』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|Sで、クロスプラットフォームに対応。ゲーム内は日本語表示にも対応している。本作はSteamユーザーレビューでさっそく「非常に好評」ステータスを獲得するなど、好調なスタートを切っている。

『Deceive Inc.』はスパイとして潜入任務をこなすマルチプレイFPSだ。最大12人のプレイヤーでの対戦形式が採用され、各プレイヤーがソロで対戦するモードと、4人チーム3つで対戦するモードを楽しめる。世界中のさまざまなロケーションを舞台にしたマップにて、多数のNPCが配置された社会に溶け込み、目的のアイテムをいち早く回収することを目指すのだ。試合中には、NPCや対戦相手との戦闘もしばしば巻き起こる。

現時点では8人のスパイエージェントがプレイアブルキャラクターとして登場。サイレンサー付きピストルやスナイパーライフル、クロスボウなど、それぞれ初期装備している武器に違いがある。また、彼らは先駆け・追跡者・悪党・妨害者の4つのクラスに分けられ、得意とするプレイスタイルが異なっている。

さらに本作では、武器以外にも多彩なガジェットがあり、ロードアウトをカスタマイズして対戦に臨むことができる。ガジェットを駆使して対戦相手を出し抜きながら、インテルと呼ばれるリソースを収集するのだ。インテルは解錠や回復などさまざまな用途に用いることが可能で、入手すれば試合を有利に進められるだろう。そうして目的のアイテムを入手あるいは対戦相手から奪い、無事に持ち帰るのだ。


本作Steamユーザーレビューは、リリース後まもない本稿執筆時点で約250件が寄せられ、うち89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。またSteamでは約500~1000人の同時接続プレイヤー数を維持している(SteamDB)。また本作はSteamのほか、Epic GamesストアおよびPS5/Xbox Series X|S向けにもリリースされているため、Steamでのプレイヤー数は一部といえるだろう。いずれにせよ、新規タイトルとしてなかなか好調な出だしを見せている。

本作を好評とするレビューでは、独特なゲームシステムや戦略性などが評価を受けている。本作でプレイヤーたちは、NPCになりきって目標を達成する必要がある。ジャンプしたりアイテム取得のために立ち止まったりといった、NPCらしくない動きをほかのプレイヤーに目撃されると、正体がばれてしまう。逆にいえば、ほかのプレイヤーが怪しい動きをしていないか目を光らせることも重要となるわけだ。「人狼」のように互いの正体を探りあう、緊張感のある駆け引きが楽しめる点が評価を受けている。さらに本作では、はなから目標アイテムを目指さずに、苦労して入手した敵プレイヤーから奪い取るといった戦略も有効。キャラごとの性能の違いもあり、戦略の幅広さも好評だ。


一方で一部ユーザーからは、プレイテスト時に存在したいくつかの不具合が依然として発生していることが報告されている。開発元Sweet Bandits Studiosも現在、プレイヤーから報告された問題の特定および解消に集中しているという。今後の一連のホットフィックスとQoL(Quality of life・遊びやすさ)アップデートを通じて、できるだけ早く問題を解決していくことを目指しているそうだ。またすでにユーザーから報告された、いくつかの不具合への対応も実施されたとのこと。

リリース後まもなく好評を集めている『Deceive Inc.』。現在は不具合修正に重きを置いているものの、本作に向けてはさらなる展開も計画されているそうだ。今後の計画については、いずれユーザーにもお披露目される予定とのこと。続報を楽しみにしておこう。

『Deceive Inc.』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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