恋愛ホラーADV『ドキドキ文芸部プラス!』売上100万本突破。売上を資金に新たなゲームも開発中

 

パブリッシャーのSerenity Forge/デベロッパーのTeam Salvatoは2月21日、『ドキドキ文芸部プラス!(Doki Doki Literature Club Plus!)』の累計売上が100万本を突破したことを発表した。

『ドキドキ文芸部プラス!』は、『ドキドキ文芸部!(Doki Doki Literature Club!)』に追加要素を収録した完全版である。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switchおよび海外Xbox One/Xbox Series X|S。なお本作PS4/PS5/Nintendo Switch版の日本を含むアジア地域での販売は、弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMが担当している。

『ドキドキ文芸部!』の主人公は部活に入らず、暇な時間をゲームやアニメに費やす高校生だ。ある日、そんな彼を見かねた幼馴染のサヨリに誘われ、主人公は文芸部の活動へ参加。サヨリを含め4人の女子たちが所属する文芸部に入り、文化祭に向けて部活動を始めることになる。

文芸部の活動では、主人公も部員として詩を作成する。用意されたさまざまな言葉の中から、詩に使う言葉を選択。書いた詩は翌日の部活で披露し、選んだ言葉によって文芸部員たちの好感度が変化する。好感度によって、ルートなどが変わるわけだ。本作『ドキドキ文芸部プラス!』には、全6編の描き下ろし長編サイドストーリーなどオリジナル版にいくつかの追加要素も収録されている。

なお本作のSteamストアページでは「ナンバー1サイコホラーゲームへようこそ!」「世界中で称賛を得たサイコホラーストーリー」など、ホラーゲームであることが喧伝されている。美少女たちが登場する恋愛ノベルゲームのように思えるが、物語が進行していくうちに何らかの怖い展開が待ち受けているかもしれない。


そして、このたび本作『ドキドキ文芸部プラス!』のPC/コンソール版の累計売上が100万本を突破したことが発表された。発売から1年半足らずでの快挙となる。

発表においては、本作の開発チームを率いるDan Salvato氏がコメントを寄せている。オリジナル版リリースからの約5年間、数多くの人たちが自分の作品に触れるのを見てきたことは、Salvato氏自身を形成する側面もあったという。またそうした様子をみて、『ドキドキ文芸部!』ファンたちが固い絆で結ばれているとも感じているそうだ。なお『ドキドキ文芸部プラス!』の売上で得た資金は新作開発のほか、メンタルヘルス(こころの健康状態)ケアをおこなう非営利団体への支援にも用いられるとのことだ。

なお『ドキドキ文芸部プラス!』の売上100万本を記念し、Twitchにて日本時間2月25日午前11時からSalvato氏が本作のサイドストーリーをプレイする放送がおこなわれるそうだ。興味のある人はこのお祝い放送をチェックするのもいいだろう。余談だがSalvato氏は、本稿執筆時点で『ヨッシーストーリー』のスピードラン世界記録を2つのカテゴリで保持するなど、ゲーマーとして並々ならぬ熱意をもつ人物でもある(関連記事)。


本作のオリジナル版である『ドキドキ文芸部!』は、PC(Steam/itch.io)向けに2017年より配信されている作品。Steamでは無料配信となり、itch.ioではユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信中。オリジナル版の累計ダウンロード数は1350万本を突破しているそうで、圧倒的な人気を誇っているといえる。Steamユーザーレビューにおいては、約18万件を集め96%が好評の「圧倒的に好評」を獲得している。

オリジナル版の人気と高評価は、今回の『ドキドキ文芸部プラス!』の売上に結び付いたかたちだろう。本作の売上は新作開発にも充てられるとのことなので、今後明かされるであろうTeam Salvatoの新たな作品にも期待しておこう。

『ドキドキ文芸部プラス!』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switchおよび海外Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中だ。