『鉄拳8』回復可能ゲージなど“アグレッシブ”な新バトルシステム公開。ニーナの参戦も明らかに


バンダイナムコエンターテインメントは2月6日、対戦格闘ゲーム『鉄拳8』での新バトルシステムを公開した。また、ニーナ・ウィリアムズの本作への参戦も明らかにされた。本作は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中。

『鉄拳8』は、3D対戦格闘ゲーム『鉄拳』シリーズの最新作だ。『鉄拳7』のエンディングから半年後の世界を舞台とし、ストーリー面では、風間仁が自らの宿命に立ち向かうべく、父である三島一八に戦いを挑むなかで、ふたたび世界を巻き込んだ闘争へと発展していく。また、バトルコンセプトに関して、「Aggressive(アグレッシブ)」というキーワードが示されている。

今回、鉄拳プロジェクトのエグゼクティブディレクター原田勝弘氏が聞き手役となり、ゲームディレクターの池田幸平氏が『鉄拳8』のバトルシステムを解説。本作のバトルで目指すゲーム性として、「攻撃を仕掛ける側がより楽しめる」「勝負所やクライマックスをより分かりやすく」「キャラクターの個性や特徴を強化」の3点が挙げられた。

まず『鉄拳6』から導入されている、体力が一定以下になると攻撃力が増加するレイジシステムについては本作でも継続。ただし、後述するヒートシステムと役割が被ることから、レイジ中の特殊アクション・レイジドライブは廃止された。またレイジアーツの発動は、コマンドが全キャラクター共通となる。

新システムとしては、体力ゲージに「回復可能ゲージ」が追加される。特定の大技をガードしたり、空中コンボで受けたダメージの一部が回復可能ゲージとして残り、自らの攻撃をヒットさせたり、ガードさせたりすることで体力が回復する仕組みだ。『鉄拳タッグトーナメント』シリーズにも似たシステムが存在したが、時間経過による回復はしない。アグレッシブに攻めることを促す仕組みだといえるだろう。なお、特定の攻撃によって相手の回復可能ゲージを削ることも可能とのこと。


本作の発表時から存在が明かされていた「ヒートシステム」の詳細も語られた。ヒートシステムは、特殊なアクションや各キャラクターの個性・特性が強化され、プレイヤー自身が能動的に駆け引きを仕掛け、攻めの起点とするためのシステムだ。今回、“圧倒的に攻め得なボーナスタイム”とも表現された。

PS5版の場合はR1ボタンでヒート状態に入ることができ、体力ゲージ下のヒートタイマーがゼロになるまで維持される。ヒートタイマーは、何もしないでいると約10秒でゼロになるが、相手に技をヒット・ガードさせることで減少を一時的に止めることが可能。上手く立ち回ることでヒート状態をより長く維持でき、やはり積極的に攻めることで有利になるシステムである。なお、ヒート状態を発動できるのは1ラウンドに1回だけとなる。

各キャラクターにはヒート発動技が複数(5個前後)設定されており、その技を繰り出すことでもヒート状態に入ることができる。ヒート発動技がヒットした場合は相手に詰め寄り、大幅に有利なフレームでさらなる攻めを仕掛けることができるという。


そしてヒート状態中には、ヒートスマッシュやヒートダッシュという専用技を発動できる。ヒートスマッシュは、『鉄拳7』のレイジドライブのような強力な攻撃技。一方のヒートダッシュは、攻撃をガードされた際の隙を埋めたり、ヒート発動技をヒットさせた後に使用し空中コンボに繋ぐことができる。これらの技は、ヒートタイマーの横に表示されるヒートエナジーを消費する。

さらにヒート状態中のすべての攻撃は、相手がガードしても削りダメージが入る。もっとも、削りダメージは先述した回復可能ゲージとして残るため、相手側は攻め返すことで挽回可能。これもまた攻めを促す仕組みといえるだろう。

このほかコントローラーの操作に関して、従来の操作(アーケードスタイル)に加え、『鉄拳7』での簡単コンボとアシストを融合・進化させた「スペシャルスタイル」が用意される。スペシャルスタイルでは、各攻撃ボタンにそのキャラクターのおすすめ技とコンボが設定。たとえば、ボタンを連打するだけで空中コンボを繋げられる。オンライン対戦などでも使用制限は設けないとのこと。

そして、ニーナ・ウィリアムズの参戦も発表された。暗殺格闘術を操るシリーズの人気キャラクターのひとりだ。本作においてはほかに、風間仁、三島一八、風間準、ラース・アレクサンダーソン、ポール・フェニックス、マーシャル・ロウ、キング、ジャック8が登場することが判明している。

鉄拳8』は、PC(Steam)/PS5/Xbox Series X|S向けに開発中。発売時期は未定である。