オープンワールドホラー『Choo-Choo Charles』Steamで配信開始&好調スタート。常に迫りくる人食い“きかんしゃ”

 

インディーデベロッパーのTwo Star Gamesは12月9日、オープンワールドホラーゲーム『Choo-Choo Charles』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は2300円。ゲーム内は日本語表示に対応している。配信されたばかりながら、本作の滑り出しは好調だ。


『Choo-Choo Charles』はオープンワールドの島を舞台とした、一人称視点のホラーシューターだ。プレイヤーは島に巣食う人食い怪物機関車「チャールズ」を倒すため、自らも武装機関車を走らせる。機関車は島に散らばるスクラップを収集することでアップグレードが可能だ。機動力が挙がるスピード、武器の威力を上げるダメージ、チャールズから受ける被害を軽減するアーマーの3種を強化して、チャールズに立ち向かおう。また、島には開けた砂地や、霧の立ち込める密林や鉱山など、多数のロケーションが存在。チャールズの脅威に怯える住民たちもおり、彼らから依頼されたミッションをこなすと強力な武器などの報酬が得られる。

また、ゲームにはチャールズのほかにも敵対キャラクターが存在。チャールズの顔を模した仮面を身に着けたカルト集団だ。奴らは2連ショットガンを携えて歩き回っている。カルト集団が防衛する拠点には、プレイヤーがチャールズを誘き寄せるために使える「宝石」などのアイテムが存在。カルトの拠点に忍び込んでこれらのアイテムを奪取するのだ。


そんな本作のユーザー評価は上々となっている。リリースから約1日となる記事執筆時点でさっそく1100件を超えるSteamユーザーレビューが投稿され、うち90%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作が評価されている点としては、人食い怪物機関車チャールズの存在感だ。プレイヤーはオープンワールドの島を探索するなかで、突然チャールズの襲撃を受けることになる。いつなんどきも気を抜けないホラー体験をもたらしているわけだ。

人食い怪物機関車チャールズの悪夢めいた造形のインパクトから、発売前より大きく話題となっていた本作。2021年に投稿された本作の公式ツイートは1万RTを超えており、海外コミュニティを中心に大きな反響を呼んでいた(関連記事)。海外コミュニティでは「きかんしゃ」が妙な愛され方をしている側面もあり、怪物機関車のインパクトを強めたのかもしれない。いずれにせよ、発売前の前評判が好調な滑り出しに寄与した可能性はありそうだ。



本作開発元であるTwo Star Gamesは開発者Gavin Eisenbeisz氏の個人スタジオ。同氏は本作開発の裏側を公式YouTubeチャンネルにて語ってきた。発売の1週間前にも動画を投稿しており、本作に関するユーザーからのさまざまな質問に答えている。その動画によると、本作は元々6か月程度での開発を予定していたが、最終的に1年強の時間がかかったという。『Choo-Choo Charles』は当初、小規模のおふざけミームゲームになる予定であったが、最終的には同氏の想定よりも大規模なおふざけミームゲームとして出来上がったとのことだ。

一方で実際のプレイ時間としては控えめで、ゲームプレイもややシンプルな作りになっている。オープンワールドでサイドミッションもあるものの、コンプリートまでのプレイ時間は3~4時間程度となるようだ。レビュー集積サイトMetacriticでのメタスコアは53と賛否分かれるかたちとなっている。

ただ、本作に向けては今後の無料アップデートにて、エクストラミッションやサイドミッション、新しいロケーションなどが追加予定。またコンソール版の配信も予定しているとのことだ。ボリュームやプレイの幅は今後のアップデートで増していくかもしれない。

『Choo-Choo Charles』はPC(Steam)向けに現在配信中。ゲーム内は日本語表示にも対応している。