新作ホラー『FIVESEVEN』の映像がひっそりお披露目。“成田発の最終電車”で逃げ惑う

 

作曲家のAdolf Nomura氏は10月24日、『ウムランギジェネレーション』を手がけたNaphtali Faulkner氏の新作『FIVESEVEN』の映像を公開した。本作の対応プラットフォームや発売時期は未定。

*『FIVESEVEN』の映像は15分53秒あたりから。

Adolf Nomura氏は、ThorHighHeels名義で活動している作曲家で、『ウムランギジェネレーション』に楽曲提供した人物だ。同氏は10月24日、ハロウィンの時期になったことに合わせてか、3本のホラーゲームの実況プレイ映像を投稿。そのひとつ『ヴァンパイアレイン:アルタードスピーシーズ』のプレイ途中に、『FIVESEVEN』の映像がひっそりと差し込まれていた。

公開された映像には、本作のゲームプレイが断片的に収録。舞台となるのは「成田を出発する最終電車」とのこと。英語に加え日本語でも併記されている。車内は薄暗くガランとしており、ただひとり銀髪の男性が佇む。この男はReeganという名のようだ。Reeganは車内を進み、懐中電灯を入手。車内販売のワゴンのようなもので通路が塞がれている場所では、床を這って座席の下をくぐり抜けていく。


映像後半では、Reeganは拳銃を入手し、さらに車内を進んでいく。すると、床に横たわった人物を発見。接近すると、その人物は黒い煙のようなものをまといながら起き上がり、Reeganに迫ってくる。不気味な人物に追われながら、Reeganは拳銃で応戦。効いているのかどうかはっきりせず、どんどん追い詰められていったところで映像は終了となった。

『FIVESEVEN』について、現時点ではまだ正式発表されていないが、開発者のNaphtali Faulkner氏は昨年6月にも短い映像を公開していた(以下に掲載)。そこには、電車ではなく建物内らしき場所を探索する人物が映し出されている。ここからさらに開発を進め、“成田発の最終電車”へと舞台が変更されたのかもしれない。あるいは、複数の環境のステージが存在する可能性もあるだろう。

https://twitter.com/Veselekov/status/1405036204328841219

ゲームプレイとしては、銃を手に謎の存在に立ち向かう内容になるようだ。ただ、銃弾はそれほど豊富には存在しない様子。主人公はしゃがんだり這ったりでき、狭い電車内ながら座席の下に入り込めるなど、ステルス要素も用意されているのかもしれない。また、独特の滲んだ表現の3Dグラフィックは、前作『ウムランギジェネレーション』を彷彿とさせる。

Faulkner氏によると、本作は『メタルギア』や『サイレントヒル』『バイオハザード』シリーズから影響を受けて開発中とのこと。ちなみに、Nomura氏がプレイしてた『ヴァンパイアレイン:アルタードスピーシーズ』は、拳銃程度ではビクともしないヴァンパイアに見つからないようにして任務をこなすステルス・アクションゲームである。そうした設定も、どことなく『FIVESEVEN』の映像に通じるものがあり、あえてのチョイスであったように受け取れる。

今回の映像は、Faulkner氏公認のもと公開されたようだ。『ウムランギジェネレーション』に続き、Nomura氏とタッグを組むということなのだろう。ちなみに同作は、退廃した近未来のニュージーランドを舞台に、“写真配達人”として働く写真撮影アドベンチャーゲームだ。高い評価を獲得し、数々の賞を受賞。日本でも、第24回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門にて新人賞を受賞した。

『FIVESEVEN』の対応プラットフォームや発売時期は未定。映像では、「完成したらリリースする(Comes when done)」とだけ案内されており、まずは正式発表を待ちたい。


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国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。