パブリッシャーのFuncomは9月27日、メタルリズムFPS『Metal: Hellsinger』Steam向けにModding Updateを公開した。このアップデートでは「楽曲変更Mod」に対応。Steam版の本作で、ユーザーが好きな音楽を戦闘中に再生できるようになるという。このMod対応にあわせて、新たにジャズミュージックに合わせて本編をプレイする動画が公開された。
『Metal: Hellsinger』は、リズムに合わせて敵を撃つFPSアクションゲームだ。プレイヤーは主人公である半人半魔の「アンノウン」を操作し、迫り来る悪魔の大群を銃器や剣で蹴散らしていく。戦闘中は、楽曲のビート（拍）に合わせて攻撃することで「憤慨ゲージ」が上昇。敵に与えるダメージが上昇するという特徴をもつ。System Of A DownのSerj Tankian氏を始めとした、人気アーティストたちの提供楽曲も好評だ。ハイテンションなゲームプレイと楽曲が好評を博し、9月15日のリリースからまもなく、本作のSteamレビューは699件中97%が好評の「圧倒的好評」ステータスを獲得(関連記事)。記事執筆時点ではレビュー総数を更に伸ばし、3423件中97％が好評と「圧倒的好評」ステータスを維持している。本作の人気のほどがうかがえる次第だ。
今回公開されたModding Updateでは、新たに「楽曲変更Mod」に対応した。ユーザー向けにModの制作手順が用意されており、ユーザーが好きな楽曲を盛り込んで自らModを制作するかたちだ。これによって、戦闘中のBGMを好きな音楽に差し替えることができる。楽曲変更Mod制作のおおまかな流れは以下の通りだ。ゲーム用サウンドツール「FMOD」、および『Metal: Hellsinger』用のModding Packageをインストール。ツール上で自分の好きな音楽データを登録し、BPMやステージ名といった必要な情報を入力して完了だ。Mod制作というと敷居が高いようにも感じられるが、公式サイトではこの楽曲変更Mod制作のチュートリアル動画も公開されている。動画を見る限りでは、Mod制作に不慣れなプレイヤーにも配慮した、シンプルな手順に整えられているようだ。
さらに細かく設定したいプレイヤー向けには、詳細なガイドも用意されている。ガイドによれば、「憤慨ゲージに合わせて曲を切り替える」「キャラの体力低下時はビート音を変更する」といった、ゲームプレイに合わせた楽曲設定も可能だ。Steam版のゲーム本編のみならず、Steamで配信中の無料デモ版もこの楽曲変更Modに対応しているとのこと。楽曲変更Modについて、詳細は公式サイトをチェックしてほしい。
楽曲のリズムに合わせて敵を撃つゲームプレイが持ち味である本作。好きな曲でプレイできる楽曲変更Modの導入はひと味違う楽しみをもたらしてくれることだろう。また、今回のアップデートの説明文には以下のように記されている。「可能性は無限大。K-Pop、カントリー、EDM、ディスコ、クラシック、ラップ、レゲエ…いくらでも！モッドミュージシャンたちには、悪魔も切り裂くモチベーションの限界を押し上げてほしい」とのことだ。楽曲のジャンルを超え、本作の「リズムに乗って敵を倒す楽しさ」を広く味わってほしいという開発元の姿勢が感じられる。
『Metal: Hellsinger』はPC（Steam）/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。楽曲変更ModはSteam版にて利用可能だ。
