「ニンジャスレイヤー」公式、公式ゲームの売上が「約4643%上昇した」と報告。急激に上がる知名度

 

サイバーパンクニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」公式Twitterアカウントは8月22日、Steamで販売中の関連ゲーム『NINJASLAYER : AREA 4643』の週間売上急増を報告した。同報告によれば、先日おこなった改題に伴う認知度向上が売上に反映されたようだ。


『NINJASLAYER : AREA4643』はサイバーパンク都市・ネオサイタマを舞台にした見下ろし型アクションSTG。原作となるのは、Twitter連載の日本語訳小説「ニンジャスレイヤー」だ。本作でプレイヤーは同小説登場キャラ「ヤクザ天狗」などを操り、溢れかえる敵とのハイテンポな死闘を繰り広げることになる。本作は共同開発となっており、原作小説のTwitter連載も手がけるダイハードテイルズと、『ネコネイビー(Neko Navy)』などを手がけた国内スタジオのデスモフモフ(ネコ忍者コア氏による個人サークル)が携わっている。

本作はもともと『AREA 4643』とのタイトルで配信されていたものの、先日突如としてタイトルを変更。『NINJASLAYER : AREA 4643』と、原作タイトルを追記したかたちに改題となった。理由としては、国内スピードランイベントRTA in Japan Summer 2022(RiJ)にて本作スピードランが放送されたものの、「ニンジャスレイヤーのゲームだということを知らなかった」との声が続出したためのようだ。「ニンジャスレイヤー」公式Twitterアカウントは、「誰もニンジャスレイヤーのゲームだと気づいていなかったため」と説明している(関連記事)。


そして、効果は如実に現れたようだ。変更から約5日となる本日、「ニンジャスレイヤー」公式TwitterアカウントがSteamにおける週間売上急増を報告。前週比で実に「約4643%の売上上昇」となったとコメントしている。同アカウントは売上急増の理由について、上述の RiJでの一幕やメディアによる報道などで認知度が向上したと分析しているようだ。同ツイートには実際のSteam売上集計を収めた画像も添えられており、そちらを見ると週間売上は4643%どころか4820%の上昇となったことがわかる。特に四捨五入でもない「約4643%」としたのは、本作のタイトルとかけているのだろう。

なお、「4643」は原作小説に登場する企業「ヨロシサン製薬」との語呂合わせで「4643(ヨロシサン)」となっている。ヨロシサン製薬は原作のストーリーにもしばしば登場し、ヤクザの戦闘用クローンを大量生産したり、薬や栄養ドリンクに麻薬成分をまぜたりなど、いろいろ悪いことをしている。「ニンジャヘッズ」と呼ばれる本作ファンたちにはピンと来る数字だったわけだ。

一方で、原作小説は作風や文化を含めて全体的にハイコンテクストな作品でもある。改題および一連の話題による認知度向上は、関連コンテンツに新たなファン層を呼び込む助けともなりそうだ。「ニンジャスレイヤー」はアクション活劇小説として高い評価を受けており、コミカライズ展開なども人気。『NINJASLAYER : AREA 4643』も、原作を知らなくとも楽しめるゲームに仕上がっている。いちニンジャヘッズである筆者としては、興味のある方はぜひ触れてみてほしい次第だ。

『NINJASLAYER : AREA 4643』はPC(Steam)向けに配信中。なお、本作は「セールをしない」方針を掲げており、セールをまたずに安心して買える。


※ The English version of this article is available here