セクシーリズムゲーム『ビートリフレ』Steamにて8月1日配信。発売延期となったNintendo Switch向け『マッサージフリークス』が、“規制解除パッチ”と共にPCへ

 

デベロッパーのqureateが、『ビートリフレ』というタイトルの新作リズムゲームを、PC(Steam)向けに8月1日より配信されているようだ。現時点ではまだ正式発表されていないものの、Steamにてストアページが公開されている。そのゲーム概要から、どうやら本作は発売延期となったNintendo Switch向けリズムゲーム『マッサージフリークス』のPC版となる模様である。


『ビートリフレ』は、リズムに合わせて女の子の体も心もほぐす新感覚のリズムゲームだという。主人公の指原圧志(ゆびはらあつし)は、祖父が生前営んでいたマッサージ店を片付けている際に、もみじと名乗る喋る猫と出会う。さらに、祖父の借金を取り立てに借金取りまで現れ、無茶な条件を提示される。借金返済の期日はたった1か月。そこで圧志は祖父のマッサージ店を受け継ぎ、さまざまな悩みを抱え訪れる女の子たちを施術しながら、借金を返済することを目指す。

圧志は、もみじが分け与えてくれた「施術される人物が潜在的に求めている音楽を、音波として手袋から伝えて体の中と外、両方から癒す」という世にも奇妙な力を駆使。楽曲に合わせて表示されるボタンを押してリズムを刻むのだ。収録楽曲は全50曲とのこと。また、お客たちとは店の中だけでなく外で会うこともあり、お店では見せない一面を垣間見れたり、女の子の悩みを聞いたり、ハプニングが起こったりなど、さまざまなイベントを見ることができるという。


実は上述のゲーム概要は、Nintendo Switch向けの『マッサージフリークス』と同じである。一方、Steamのストアページには本作のゲームプレイ映像が掲載されており、プレイの流れが初めて披露された。ゲーム画面には2つの円が表示されており、その中に複数ある点線のラインに沿って、外周から中心へとノートが流れてくる。そして中心部分に重なった瞬間に指定のボタンを押すのだ。それと同時に、左右の親指が背景の女の子のコリをほぐす格好となる。

ほかにも、L/Rスティックを使ってホールドをするノートも存在する模様。もちろん、リズムに合わせてタイミング良くボタンを押すことが求められ、ジャストやズレ具合によって判定が変化する。そしてある程度楽曲が進んだところで、マッサージに対して女の子がコメントするカットシーンを挟み、身体の別の箇所のマッサージへと進む。


楽曲が進むにつれて、女の子が着ている服がはだけていき、息遣いが荒くなってくる。上に掲載したように、背景の女の子のビジュアルは、かなり際どいものへと変遷していくようだ。さらに、一定スコア以上を獲得すると「なんだか とっても りらっくす もぉど(NTR)」に突入。NTRモード時は女の子は心が丸裸になり、どこを触っても気持ちいいヘブンな状態となり、全身くまなく体をほぐしてあげるゲームプレイへと変化する。背景の女の子も丸裸になってしまうが、これは精神的な表現で裸に見えているだけで、実際に裸でマッサージを受けているわけではないとのこと。

繰り返しになるが、これらの刺激的な要素も、Nintendo Switch向けの『マッサージフリークス』にて紹介されていたものと同じ。ただし、Steam版となる『ビートリフレ』の公式サイトには、こうした女の子が着ている服がはだけていく要素や、NTRモードでの裸に見える表現について、「Steam版でこちらの内容を楽しむにはパッチの適用が必要です」との注意書きがある。

Steamにて成人向けゲームが解禁される以前は、メーカーはSteamでは規制版を配信し、外部で規制解除パッチを配布する手法が一部で取り入れられていた。本作もそうしたかたちで、上述した要素を解除できるようになるようだ。公式サイトのパッチ配布ページでは「リズムゲーム中の衣装の挙動が変化するよう改善」「リズムゲーム終了までに一定のスコアになるとミニゲームが楽しめるようになります」と案内されている。


Nintendo Switch版である『マッサージフリークス』は、当初は8月4日配信予定だったが、7月22日に無期延期が発表された。開発元qureateは延期の理由について、「関係各所と協議した結果」と述べるにとどめており、具体的な理由は不明。ただ本作の発表後には、これまでに紹介したような刺激的な要素やビジュアルが、女性蔑視的・性的搾取的であるとか、マッサージ店での性犯罪を想起させるなどと、一部で批判されていた。またSNS上では、そうした批判の声に対する、批判や反論も展開される状況となっていた。

加えて、本作にてマッサージを受ける女性キャラクターの名前が、すべてアイドルの日向坂46のメンバーと同じという指摘もあった(苗字は異なる)。この点についてqureateは、“キャラクター名の軽率な引用”について謝罪し、すでに名称の修正は完了していると報告している(関連記事)。


そうした騒動を経て、Steam版である『ビートリフレ』の存在が今回明らかになった。ストアページには、「登場人物はすべて18才以上です」「犯罪を助長するゲームではありません。マネしないでください」「一部セクシャル要素を含みます。苦手な方のご購入はご遠慮ください」などといった記載があり、また公式サイトにアクセスする際にも同様の注意表記が確認できる。

また『ビートリフレ』の公式サイトの内容は、現在はアクセスできない『マッサージフリークス』の公式サイトと基本的には同じであるものの、説明文などでの「マッサージ」という言葉は、別の言葉に置き換えられている。『ビートリフレ』というゲームタイトルもしかり。『マッサージフリークス』発表時に受けた批判の声に、敏感に対応している様子がうかがえる。

規制解除パッチは存在するものの、ゲーム内の表現を基本的に維持しつつ、さまざまな配慮をおこなった格好だ。Nintendo Switch版が無期延期状態のなか、qureateとしてはまずSteamにて本作をリリースすることを模索し、こうした対応をおこなったのだろう。

ビートリフレ』は、PC(Steam)向けに8月1日より配信中だ。

【UPDATE 2022/8/1 8:10】
ストアページ公開時は8月4日配信と記載されていたものの、本日より配信が開始されているようだ。価格は2980円で、8月8日までは10%オフの2682円で購入可能である。あわせて、タイトルおよび本文を変更。



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