和風弾幕STG『刻一刻ト浦』Steamにて8月20日リリースへ。時間停止などを使って妖怪退治、520円


国内の同人ゲームサークル県工情報処理部は7月27日、『刻一刻ト浦』をSteamにて8月20日にリリースすると発表した。価格は520円。また本作はSteam以外に、PC版がコミックマーケット100にて8月13日に頒布予定となっている。

『刻一刻ト浦』は、時間を遅くする能力や無敵システムなどを使って攻略する、レトロなアーケードスタイルの和風弾幕STGである。本作の舞台は、ウツシヨシガイと呼ばれる神や妖怪の住む場所が、現世と並行して存在する世界だ。かつてウツシヨチガイの浦に、漁師の里があったのだという。しかしある時、漁師の里で神隠し事件が発生する。神隠しにあった青年の家族は帰りを待ち続けたが、里の住人たちは次第に浦を離れていった。それから長い年月が経ち、浦では廃屋から夜な夜な不気味な声が聞こえ、多くの妖怪が現れるようになったそうだ。

本作の主人公セツナは、現世で働く会社員。付喪神のツクモと出会い、現世で唯一ふたつの世界を行き来する能力を持つ。ある日セツナとツクモは、浦の廃屋に強大な妖怪がいると目星をつけ、ウツシヨチガイへ出発。妖力使いのセツナと、妖怪の戦いが繰り広げられる。


セツナとツクモの、妖怪との戦いは、弾幕STGとして表現されている。時計の付喪神であるツクモは、時間を操る能力「刻一刻」をもっている。刻一刻は、専用のゲージが溜まると発動可能。能力を発動すると周囲の時間の流れが一瞬だけ停止し、弾幕を避けたり、敵に弾を叩き込んだりといった行動できる。能力としては攻撃力アップと無敵効果のある憑依、弾消しと稼ぎに使えるという連なども存在。いずれも専用のゲージを必要とする。複数の能力を使いを活用しつつ、妖怪を退治していくわけだ。被弾時とボムを使用した際に消費する、妖力ゲージも本作の特徴だろう。システム面では、6面のステージを、1面から順に攻略するゲームモードが搭載されている。また難易度としては、初心者向けの簡単な難易度も用意されているそうだ。

本作を開発しているのは、国内のサークル県工情報処理部だ。サークルの公式サイトやTwitterなどによると、同サークルはどこかの学校の部を彷彿とさせる名称になっているものの、実在の団体や学校とは一切関係がないのだという。単に、学校の部活動風の名前を採用したサークルなのだろう。『刻一刻ト浦』以前には、シリーズ1作目にあたる『刻一刻』を、2021年8月に頒布。『刻一刻』については、ダウンロード販売などはおこなわれておらず、現在はイベント会場での頒布に限られているそうだ。

『刻一刻ト浦』は、PC(Steam)向けに8月20日配信予定。8月13日には、コミックマーケット100内で頒布予定となっている。



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なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。