『エルデンリング』アプデ前の王都ローデイルがいろいろ違うという報告。敵配置の変化が想像を掻き立てる

『エルデンリング』の“出荷時バージョン”における王都ローデイルの様子を収めたとする動画をユーザーが投稿し、話題になっている。現行版と数々の違いがみられるようだ。VG247が報じている。

エルデンリング』の“出荷時バージョン”における王都ローデイルの様子を収めたとする動画をユーザーが投稿し、話題になっている。現行版と数々の違いがみられるようだ。VG247が報じている。なお、本稿には『エルデンリング』のネタバレとなる要素が含まれるため、留意されたい。


王都ローデイルは『エルデンリング』におけるロケーション。多くのプレイヤーがゲームの中盤で訪れることになる、山場となるエリアだ。ストーリーへの関わりも深く、意味ありげに配置された敵やアイテムが満載。巨大な竜の遺骸もさることながら、神託の使者たちの特徴的な見た目には驚いたプレイヤーも多いことだろう。

そして、このローデイルの様相は、出荷時の状態である本作Ver.1.00では現在と大きく異なっているのだという。パッケージ版でVer.1.00をプレイしたというユーザーがその様子をおさめた動画を投稿し、話題を呼んでいる。投稿者は『エルデンリング』関連動画を製作するYouTuberのSekiro Dubi氏だ。

動画は、「孤絶した神授塔」への転送門がある場所の、昇降機からスタート。昇降機を降りた先の中庭のような場所から、さっそく大きな違いがみられる。人さらいの乙女人形が、多数の流刑兵たちと戦闘を繰り広げているのだ。現在のバージョンでも乙女人形は配置されているが、そのほかの敵は存在しない。

動画によると、Ver.1.00とされるローデイルには、ほかにもいくつもの違いがあるようだ。まず、王都の各所にはローデイル騎士の代わりに失地騎士が配置。彼らのなかには、石化した竜に向かって祈りをささげている者もいる。大通りに多数配置されていたはずのローデイル騎士やローデイル兵の姿も見られず、代わりに黄金樹の化身が2体も出現するようだ(現行版では1体)。そして、さらに大きな違いもある。王都を象徴する敵である神託の使者がいないのである。祝福「王都東城壁」から続く外壁には、代わりに数体のインプとガーゴイルが配置されているようであった。

敵の配置のほかにも違いは存在する。まず、祝福「王都下層、教会」付近にあったはずのベッドが配置されていない。当然ながら、ベッドの上に置かれていたライオネル装備と死衾のドレスも入手できないようだ。そして、動画の最後に紹介されたのは、ボスであるモーゴットについて。現行版のボス名では「the Omen King(忌み王)」とされるが、Ver.1.00では「Prince of the Omen」と表記されているのである。訳すのであれば「忌み王子」となるだろうか。ただ、モーゴットが自らを「King」と呼ぶカットシーンには現行版との違いがない。そのため、Sekiro Dubi氏は翻訳ミスなどの影響による違いではないかと考察している。


以上のように、Ver.1.00とされる動画のローデイルでは、現行版とのさまざまな違いがみられるようだ。Sekiro Dubi氏はこのローデイルを、現行版の過去を描いたものではないかと考察している。Ver.1.00におけるローデイルは、流刑兵や失地騎士たちの勢力に攻め込まれている最中であり、ここから王都側の勢力が支配権を取り戻したのだと同氏は考えているようだ。また、神託の使者たちについては「まだローデイルに到着していないのではないか」と考察されている。


『エルデンリング』はバージョンアップにより、いろいろな部分が変更されてきた。たとえばマップについては、描き込みが増えたり変化したりと、マップと実際のエリアの食い違いを修正するかのようなアップデートがみられる(関連記事)。今回報告されたVer.1.00のローデイルについても、そうしたパッチによる変更前要素の名残なのだろう。想像を掻き立てる様相ではあるものの、真相を知るのは開発者のみ。いつか「開発時のローデイルはこうだった」と明かされる日は来るだろうか。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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