オープンワールドクライムアクション『セインツロウ』メディア向けに情報どどんと公開。あらすじから新システムまで

 

クライムアクションシリーズ最新作『セインツロウ』のメディア向け最新映像が公開された。同シリーズをリブートさせる新たな作品としてナンバリングが廃された本作『セインツロウ』。その新しく公開された魅力的なゲームプレイ映像の内容を、以下に紹介していく。


本作の舞台となるのはアメリカ南西部の架空の都市「サント・イレソ」。サント・イレソは9つの地区に分けられており、それぞれがユニークな特徴とゲームプレイを持つ。プレイヤーとその仲間たちが所属する「セインツ」も最初は存在せず、街に根ざした新たな犯罪組織として独立を目指すところからゲームは始まる。

映像は最初、「セインツ」の立ち上げをもくろむ主人公とその一味が強盗を試みるシーンから始まる。現金の持ち出しには成功するものの警察に追われることとなった主人公たちはパトカーとのカーチェイスを繰り広げるわけだが、ここで本作の新ゲームメカニクス「サイドスワイプ」が紹介される。これは車両による体当たりをゲームプレイの一要素としてブラッシュアップしたもので、速度を出していれば出しているほど体当たりの威力も増し、追手の車両を爆発炎上させ破壊したりすることができる。


カーチェイスを制した主人公は、逃走用の車両に乗り換えようとしたところで「ロス・パンテロス」に車を破壊されていることに気が付く。「ロス・パンテロス」はサント・イレソに存在する犯罪組織のうちのひとつで、主人公たちが立ち上げる「セインツ」にとってはいわばライバル組織となる。「セインツ」を今後大きく育てあげていくにあたってこういった他の犯罪組織との衝突は避けられず、メインミッションの大きなテーマのひとつともなる。


サント・イレソはチャンスに満ち溢れた街となっており、さまざまなサイド・ハッスル(副業)が用意されている。一番シンプルで簡単な副業は路上に駐車されている装甲車を爆薬で破壊し、中から現金を回収することだ。ほかにも「助手席」と呼ばれるサイド・ハッスルが映像では紹介されている。このミッションは宝石強盗のクライアントの逃走を助手席から援護するというもので、窓から銃を出して追跡車両を攻撃するだけではなく、車の天板の上に寝そべって射撃を行う「カーサーフィン」という荒唐無稽なメカニクスが用意されている。


こういったサイド・ハッスルで稼いだお金はオールドタウンで存分に使うことができる。『セインツロウ』はキャラクターカスタマイズに非常に大きく力を入れており、ありとあらゆるタイプの衣装が用意されている。購入した衣装はゲーム内でスマホから呼び出せるカスタマイズアプリでいつでも着せ替えが可能で、ほかにも街中で自由に使える100以上のエモートも用意されている。

プレイヤーだけではなく車のカスタマイズも豊富に用意されている。ジムロブのガレージでは80種類以上のベース車両をパーツごとに自由に改造することが可能。もちろんペイントや塗装も自由自在で、チャレンジをクリアすることによって「イジェクターシート」や「無限ブースト」といった特殊能力を解禁することも可能となっている。


メインミッションはおもに自分たちのチーム「セインツ」の拡大にまつわるものとなる。映像で紹介されたメインミッションのひとつは前述したライバル組織「ロス・パンテロス」の象徴でもある「鍛冶屋」と呼ばれる建造物の破壊を目指すものだ。バーベキューを楽しむ「ロス・パンテロス」のメンバーを、ミサイルで武装された民間の観光客向けヘリコプターで空中から襲撃。屋上から建物内に侵入し、以降は白兵戦がメインとなるミッションとなる。スマホから呼び出せるカスタマイズでは自由にスキルを付け替えできるので、映像内ではアクティブスキルとして手榴弾の投擲を、パッシブスキルとして火属性耐性を高めるパークを付けている。

白兵戦では主人公は多彩な武器を持ち込んで使い分けながら戦うことができる。それぞれの武器には課題をクリアすることで発生する固有能力があり、車両に対するダメージが上昇しているバーストライフルなどはこのミッションでは大活躍となる。また、今回メインの敵となる「ロス・パンテロス」は接近戦を中心としたストロングスタイルの特徴を持つ敵なので、それに応じた武器やスキルの選択も重要となってくる。


「セインツ」の本部となる廃墟のような教会も、「セインツ」の成長とともにその規模が大きくなっていく。100種類以上用意されている小道具や家具を配置してオリジナルの本部を作り上げることができるほか、車両・武器・仲間の外見やコスチュームなどといったあらゆるカスタマイズ要素がこの拠点からもアクセス可能となっている。

ほかに拠点に用意された機能に「ウォーテーブル」というものが存在する。ウォーテーブルは、街に存在する14の空き地にそれぞれ「クリミナルベンチャー」と呼ばれるベンチャー企業を設立していくシステムだ。これらの企業は犯罪活動の隠れ蓑となるもので、設立していくことで新たなゲームプレイが解禁されていくと同時に地域の制圧も進んでいく。たとえば前述のジムロブ・ガレージを設立すれば車のカスタマイズと「チョップ・ショップ」と呼ばれるゲームプレイが解禁され、チャルパカブラでは食品流通ネットワークを支配することで麻薬取引のコントロールが可能となるのだ。


映像では他にもシームレスに突入することができるCo-opや、車両から上空に射出された後に飛ぶことができるウィングスーツ、そして3つめの犯罪組織「アイドルズ」を相手取り、誘拐された仲間を奪還するメインミッションなども紹介されている。いずれも混沌としてバカバカしい、ユーモアたっぷりのストーリーとゲームプレイとなっており、『セインツロウ』らしさ全開だ。

『セインツロウ』はPC(Epic Games Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに8月23日発売予定。今後の新発表からも目が離せないタイトルとなりそうだ。