Epic Gamesとレゴが、子供向けのメタバース創出を発表。『Roblox』などの対抗馬たりえるか


Epic GamesとThe Lego Groupは4月7日、子供やファミリーに向けた新たなメタバースを、両社共同で創出していくと発表した。展開するプラットフォームや内容については不明ながら、ゲームとおもちゃの旗手のタッグに注目が集まりそうだ。

Epic Gamesは、Unreal Engineの開発やゲーム配信プラットフォームEpic Gamesストア運営、人気バトロワ作品『フォートナイト』などを手がける世界有数のゲーム企業。方やThe Lego Groupは、人気のブロック組み立て玩具LEGO(レゴ)でお馴染みだ。今回のEpic Gamesによる発表によれば、両社が手がけるメタバースは、「楽しく安全に、子供やファミリーが楽しめる」をコンセプトとしているとのこと。また、「子どもたちが自信あるクリエイターになるのを助けるツール」を提供していくとしている。つまり、ユーザー自身がコンテンツを作り上げるような内容にもなりそうだ。


メタバース志向のもとに、ユーザーがコンテンツを作りあげる作品としては『Roblox』がある。こちらは米国の子供たちを中心に、絶大な人気を誇る作品だ。その一方で、『Roblox』は性犯罪者が被害児童を探す場となっているとの指摘や、「子供を働かせ、搾取するシステムを築き上げている」との批判も受けている(関連記事)。Epic GamesとThe Lego Groupによるメタバースは、子供の安全や心の健康および権利を守ると強調している。その背景には、懸念の絶えない『Roblox』への対抗馬としての意識もあるのかもしれない。

ゲーム内コンサートなどを通じて、メタバースの一形態としても多くのユーザーに親しまれる『フォートナイト』。そして多くの人々が手に取り、創造力を形にしたレゴブロック。両社が手を組むことで、どのような世界が誕生するのか楽しみにしたい。