『World of Tanks』のWargamingが、創業の地のベラルーシおよびロシアから全面撤退

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Wargamingは4月4日、ロシアとベラルーシにおける事業から全面撤退することを明らかにした。両国における同社事業は、3月31日付けでLesta Studioへと移管されたとのこと。

Wargamingは、『World of Tanks』や『World of Warships』などを開発・運営するゲーム企業だ。同社はベラルーシのミンスクにて創業し、現在はキプロスを本拠地としている。今回の発表によれば、同社は3月31日付けにてロシアおよびベラルーシでの事業をLesta Studio(旧Wargaming Saint Petersburg)に移管。以降、Wargamingは両国内での事業から完全撤退し、同社ゲーム運営はLesta Studioにより継続されるとのこと。


ロシアおよびベラルーシでの事業を引き継ぐLesta Studioは、ロシアのサンクトペテルブルクを拠点としている。創業は1991年で、2011年にはWargaming傘下となり、『World of Warships』開発などを手がけた。発表によれば、同社はもはやWargamingとは関係のない(no longer affiliated)企業であるとのこと。また、企業(おそらくWargamingを指す)はこの移管プロセスから利益を得ることはなく、むしろ損失が見込まれるそうだ。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、傘下スタジオと袂を分かってでも、ロシアおよび同国に協力的なベラルーシから距離を取る判断を下したわけだ。

Wargamingは開戦以降、企業としてウクライナ支援の姿勢を明確にしている。3月1日には、Wargamingの同国拠点であるWargaming Kiyvがウクライナ赤十字社に100万ドルを寄付。また、ロシア支持の声明をSNS上に投稿したWargaming要職スタッフが解雇されるなどの出来事もあった(関連記事)。今回の撤退はロシア含め欧州に広く拠点をもつ企業として、自社の立ち位置を明確にする意図もあるのだろう。また、ロシアおよびベラルーシへの経済制裁により、国家をまたぐ資金移動などの困難も発生しているだろう。キプロスを本拠とする企業として、ロシアおよびベラルーシでのゲーム運営が難しくなった側面もあると見られる。戦争に端を発するこうした分断は、今後も続いていくだろうか。

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