『エルデンリング』のマルギット撃破率がついに70%を突破。褪せ人の逆襲

 

『エルデンリング』序盤の強敵として、多くのプレイヤーの行く手に立ちふさがった「忌み鬼、マルギット」。その強さや撃破率が話題となったマルギットは、今や多くのプレイヤーに倒されているようだ。PC Gamerが伝えている。

『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけた新作アクションRPGだ。本作は広大なオープンワールドである狭間の地を舞台としている。一方で、『ダークソウル』シリーズなど同スタジオ過去作のゲームプレイも継承。戦闘についても油断ならぬ調整となっており、特にボスたちはキャラクターの強さとプレイヤースキル両方を試す、手強い相手となっている。


そして、本作の発売後ことさら注目を集めたボスが「忌み鬼、マルギット」である。マルギットは本作の設計上、プレイヤーが最初に遭遇することを想定したであろう、ストーリー進行上のボスだ。しかし、新規プレイヤーへの洗礼とばかりに、多彩な手段でプレイヤーを追い詰める強敵でもある。杖やナイフ、直剣などを巧みに使い、ときにハンマーを用いて、独特なテンポの攻撃でプレイヤーのHPとメンタルをごっそり削ってくるわけだ。

また、直接マルギットまで直行した場合には、キャラクターの強化度合い的に極めて厳しい戦いを強いられる。一方で、本作では攻略ルートの自由度も増している。マルギットをスルーして別のエリアを探索したり、なんならまったく無視してゲームを後半まで進めることも可能となっているのだ。最初の関門として圧倒的パワーを示し、プレイヤーに探索と強化を促すスパルタ教師的な側面もあるボスとなっている。


そうした調整から、2月25日の『エルデンリング』発売直後よりプレイヤーたちから、マルギットの強さを訴える悲鳴が多く上がっていた。本作公式サイトの序盤ガイドでは、マルギット攻略アイテム「マルギットの拘束具」などが紹介されるほどだ。プレイヤー全体に占めるマルギット撃破率も注目を集め、Steamのグローバルプレイデータでは発売直後かなり低めの水準となっていた。しかし、発売から3日後の28日には、Steam版『エルデンリング』プレイヤーのマルギット撃破率は52%へと上昇。『DARK SOULS III』における「冷たい谷のボルド(撃破率約64%)」や『SEKIRO: Shadows Die Twice』の「鬼庭形部雅孝(撃破率約60%)」など、同スタジオ過去作の「初ボス」撃破率を超えるか否かにも注目が集まっていた(関連記事)。

そしてマルギットは今や、多くのプレイヤーたちが乗り越えた障害となったようだ。本作のSteamグローバルプレイデータ(ネタバレとなりうる情報が含まれるため、閲覧の際は注意されたい)によれば、記事執筆現在、Steam版『エルデンリング』のマルギット撃破率は70%を超えている。つまり、同スタジオ過去作のボスたちと比較しても、より多くのプレイヤーたちが初ボスの洗礼を切り抜けたということだ。また、その先に待ち受ける最初のレガシーダンジョンの大ボスである「破片の君主、ゴドリック」についても撃破率約61%となっており、半数以上のSteam版プレイヤーに打倒されていることがわかる。

マルギットの撃破率が上がったのは、多くのプレイヤーがキャラクター強化およびプレイヤースキルの研鑽を重ねた結果だろう。前述の通り、本作の攻略ルートの自由度は幅広い。倒さずとも先に進めるため、マルギットを“宿題”にしていたプレイヤーが、発売から時間が経過した後に打倒したとも考えられる。宿敵マルギットは避けられぬ存在なのだ。また、過去作初ボスに比して撃破率が高い理由としては、マルギットを倒さずともストーリーを進めつつキャラをどんどん強化できる点や、霊体召喚要素などの戦術の広がりなどがてあげられるだろう。また、前述の「マルギットの拘束具」は、後半にも使い道が用意されている。マルギットに苦戦する方も、すでに撃破した方も、公式序盤ガイドを参考に手に入れておくのがおすすめだ。


狭間の地は広大だ。もしかすると、マルギットのことをすっかり忘れて、今現在も冒険に明け暮れているプレイヤーたちも多いかもしれない。そうしたプレイヤーたちによって、今後もまだマルギットの撃破率が上がっていく可能性はありそうだ。また、マルギットに心折られそうな方は是非とも彼をスルーし、広い狭間の地を旅してみてほしい。本誌では『エルデンリング』初心者向けの手引き記事や、便利機能紹介記事を掲載中だ。